フジ「容姿イジリ」問題 謝罪した「西山喜久恵アナ」が心配する「生田竜聖アナ」の“モチベーション低下”
罪悪感の希薄さ
炎上の背景には、本件に対する罪悪感の希薄さがあったという。フジテレビ関係者は言う。 「元々上垣アナは、今春、貫禄ある見た目に対して明石家さんまさんに“入社15年前?”などとイジられ、番組内で『推しアナ』に選ばれていました。フジの先輩アナたちやスタッフからすると、上垣アナのベテランに見える容姿は“美味しい”特徴で、容姿へのイジりも『めざましmedia』での公開も“新人アナを盛り立てる”ぐらいの認識でしかなかった」 そもそも、現在の社長である港浩一氏がプロデューサーを務めた「とんねるずのみなさんのおかげでした」といった人気番組からして、スタッフイジリを名物の一つとしていた。フジの社風にどっぷり浸かっている1992年入社の西山アナや、2011年入社の生田アナからしてみると、自社のバラエティのノリでイジッただけ、という認識だったのだろう。 別のキー局関係者は、こう解説する。 「今回の騒動後、“さんまさんのイジりは愛がある”と、上垣アナへのさんまさんのイジり方が注目されましたが、この騒動についてさんまさんは“言葉っていうのはすごい危険なこともあり”“我々、言葉のチョイスは気をつけてるけどな”と語っています。プロの芸人でもない先輩アナが特段意識もせず後輩アナの容姿をイジったのであれば、いじめのように見えてしまう危険性は十分あります。なおさら、動画を出す際には慎重にチェックすべきだったと思いますが、あのノリ自体フジの典型的な“内輪ノリ”ですから、局内では問題になると思ってなかったのでしょう」 その“ノリ”が時代にそぐわない、不快だ、といった指摘も多いが、 「悪意はないため、上垣アナに対しても容姿をイジって申し訳ないというより、炎上騒動に巻き込んでしまって申し訳ないといった部分の方が大きいです。西山アナが会見で“(上垣アナが)私たち3人のことをすごく心配してくれて”と説明した通り、上垣アナ自身も先輩アナたちからの謝罪については非常に恐縮した様子だったと聞いています」(前出・フジテレビ関係者) 動画の配信時期と炎上した時期のズレも、この受け止め方の一因となっている。 「『めざましmedia』の声明では、“この動画は今年7月にめざましmediaが公開したもので”と公開時期を強調している通り、制作側としては、公開後3カ月は全く問題視されず何も言われなかったのに、動画が切り取られて拡散されたせいで炎上した、という捉え方なんです」