「ペップの遺産」が底を突きつつあるバルサ、彼らのプレーモデルは消滅の危機にある
ブスケッツまで駆り出して辛くも勝点3を拾ったが。
5節にジローナと引き分けると、6節には最下位レガネスにまさかの今シーズン初黒星。結果だけは出し続けてきたバルベルデのバルサに暗雲が。(C)Getty Images
ボールを握り、攻め続ける──。クライフが礎を築き、グアルディオラがレンガを積み上げて完成させたバルサのプレーモデルが消滅の危機にある。勝つことだけに満足してしまえば、取り返しのつかない事態になるだろう。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2018年10月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― バルセロナのプレーが気に入らない。 表現がいささか個人的で、偏見に満ちているだろうか。 「ラ・リーガで開幕4連勝を飾ったというのに、難癖をつけるな!」 きっと怒り出すバルサ・ファンもいるだろう。 しかし、バルサが年々バルサらしさを失っているのは事実だ。それは危惧すべきレベルを超え、もはや引き返せないところまで来てしまったのかもしれない。 4節のレアル・ソシエダ戦。バルサは苦手と
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