【陸上】“二刀流ハードラー”豊田兼がパリ五輪代表内定 男子400メートル障害
<陸上:日本選手権>◇28日◇第2日◇新潟・デンカビッグスワンスタジアム◇男子400メートル障害決勝 【写真】パリ五輪代表に内定した豊田兼 “二刀流ハードラー”の豊田兼(21=慶応義塾大)が優勝し、パリオリンピック(五輪)代表に内定した。昨年10月に参加標準記録(48秒70)を突破しており、日本選手権で優勝すれば即内定となる選考基準を満たした。27日開幕の今大会では“内定第1号”となった。 豊田は29日に予選を迎える110メートル障害にも出場予定。ハードル2種目で五輪出場となれば、日本人初の快挙となる。 小学生から陸上競技を始め、偏差値70超えの名門進学校として知られる桐朋高から本格的にハードルに注力。21年に慶大進学後も110メートル障害と400メートル障害を両立し、23年ユニバーシアード110メートル障害で金メダルを獲得した。自己ベストは110メートル障害が日本歴代6位の13秒29、400メートル障害が同5位の48秒36と、ともに国内屈指のレベルを誇る。 豊田はフランス出身の父を持ち、初の五輪はゆかりのある地での開催となる。今大会前には「モチベーションになる。しっかり切符をつかみにいきたい」と意気込んでいた。 ◆110メートル障害と400メートル障害 ともに10台のハードルを越えるルールだが、障害の高さとインターバルの距離が異なる。110メートルは高さが106・7センチ、間隔は9メートル14センチ。400メートルは高さが91・4センチ、間隔は35メートル。