「僕はオオタニが大好き」「台湾が日本に勝ってビックリなの」プレミア12優勝その後…現地でファン・記者に直撃「こんな盛り上がりは過去ない」
今年の第3回プレミア12は、チャイニーズタイペイ(台湾)の初優勝で終わった。 11月23日のスーパーラウンド最終戦、そして決勝戦と2試合連続で日本と台湾の対戦となったが、台湾はスーパーラウンドで予告していた左腕エース林イクビンの先発を急遽回避、日本側の抗議はあったが、罰金を払ってまで差し替えて決勝にまわした。 【写真】「か、カワイイ…」台湾チア軍団や侍ジャパンのユニで素敵な笑顔の台湾人女性も。50-50HRボールが飾られて台湾でも大谷さんフィーバー、「回しても回しても6が出る」台湾代表の謎サイコロなど全部見る 異論があるのを承知で言えば――戦力的に劣勢な台湾にとって、この土壇場での先発交代は、乾坤一擲の大勝負だった。それが功を奏して台湾は国際大会27連勝中の日本を4対0で破ったのだ。 MLBが参加しないプレミア12では、実質的に日本、韓国、台湾のトップリーグ選手の戦いとなる。3者の間では日本の実力が頭ひとつ抜けていることは周知のことで、順調に勝ち抜けるものと思われた。これに台湾が一矢を報いたわけだが、筆者は、これはアジア野球のさらなる「盛り上がり」のためには良いことではないか、とも思う。
ドジャースvsカブス、行くよ。大谷大好きだ
さぞや台湾はプレミア12の「奇跡の優勝」で盛り上がっていることだろう――と思いを馳せつつ、筆者は飛行機へと乗った。12月9日~12日まで、台湾中部の雲林県斗六市で「アジアウインターリーグ」を見たのだが、プレミア12の余韻は、まだ台湾中に残っているようだった。 ホテルで昼食をとっているとレストランのホールスタッフの男性がやってきて、いきなりスマホの写真を見せた。ブロークンな英語だったが「この間、東京ドームへ行って、プレミア12の決勝を見たんだ」と言った。彼が撮ったという写真を見ると、たしかに東京ドームで台湾の国旗を広げていた。そしてさらに……。 「来年、春の東京ドームでのドジャース、カブスのMLB開幕戦のチケットも買うことができたんだ」 と電子チケットを見せてくれた。なんと! 台湾にもすでにチケット購入者がいたのだ。 「僕は大谷翔平が大好きだ」 このように彼は強調した。筆者は野球関係のライターだとは名乗っていなかったが、日本人だと知ってわざわざ野球の話をしに来てくれたのだ。これは驚きである。