ライジングゼファー福岡がクラブタイの12連勝 アウェーで圧倒も「まだまだ課題が多い」と挙げた反省点は【Bリーグ2部】
◆りそなBリーグ2部(B2)山形62―89福岡(7日、山形県総合運動公園) 西地区首位のライジングゼファー福岡がアウェーで快勝し、B2リーグでは2017~18年シーズンに残したクラブの連勝記録「12」に並んだ。 ■一丸で快進撃!仲良し自撮り14ショット【写真】 福岡は第1クオーターを2点ビハインドで終えたが、第2クオーター以降はパスを回して相手の守備を外す攻撃が機能。チーム最多の13得点を挙げた中村太地を始め、アンドリュー・ランダルが12得点、中田嵩基も今季自己最多の11得点と途中出場の選手が軒並み2桁得点をマークし、一気に点差を突き放した。開幕直後は成功率が低かった3点シュートはこの日12本入り、42・9%の高確率を誇った。 浜口炎監督は「良かった点としては、ワイドオープンで打つべき選手がしっかりシュートを打ち、気持ちよく得点できていた。好調な選手にボールを集めるという意識がチーム全体で共有されていた」とシュートが好調な選手にパスを集めていた攻撃面を評価した。 一方で前半は相手にオフェンスリバウンドを何度も許し、3点シュートを多く打たれた守備を反省し「ビッグマンだけでなく、ペリメーター(3点シュートラインの外側にいる主にガード陣)の選手もしっかり(リバウンドを)頑張る必要がある」と指摘する。 さらに相手のファウルが重なった時間帯には「アウトサイド(外角シュート)だけに頼らず、インサイドへ積極的にアタックしてファウルを誘い、フリースローを獲得することの重要性も指摘した。点差が開いた試合だったので目立たなかったかもしれないが、今後の課題として突き詰めたい」と連勝の中でも気を引き締めた。中田も「12連勝中で勢いに乗っているが、バスケットボールの質という面ではまだまだ課題が多いと感じている。プレーオフを見据えて、オフェンスやディフェンス、そしてチームのカルチャーをしっかりとつくっていかなければいけない」とさらなる向上を誓った。 クラブの創設メンバーで、昨季までゼネラルマネジャーを兼ねるなど、長年支えてきた相川倉一取締役が1日に亡くなった。訃報が届いてから最初の公式戦で、チームは7日の山形戦では喪章を付けて臨んだ。浜口監督は「勝利できたことは、相川さんにとってもチームにとっても非常に意味のあることだった。この勝利を収めることができて、本当に良かった」と強調した。
西日本新聞社