子育てで「イライラが抑えられない…」心理学から考える怒りのメカニズムと「親子でハッピーになる」対処法と関わり方
【体験談】イライラしてしまった時、みんなはどうしてる?
続いて、保護者のかたが実践している「子育てのイライラ軽減法」もご紹介します。 「イライラがたまってきたかも」と感じたら、ぜひお試しください。 (体験談) 仕事と家事で疲れているのに、子どもが習い事に通うための送り迎えも重なってイライラ……。爆発する前に、夫と義母にSOSを出して代わってもらいました。一人で抱え込まないことを意識しています。 (埼玉県・サッカーさん 第1子は小学5年生) 子どもが小学生のころ、帰宅してもダラダラしてばかりなので「いつになったら宿題始めるの!」とキレてしまいました。それ以来、トイレでもいいからいったん一人になって心を落ち着け、できるだけ冷静に指摘するようにしました。 (静岡県・れおりんさん 第1子は中学2年生) 子どもが小さかったころは、買い物に連れて行くと騒ぐので怒らずにいられませんでした。ある日、「わざわざイライラの原因をつくる必要はないんだ!」と気付いて、両親に子どもを預けて出かけるように。1時間足らずですがよいリフレッシュになっていました。 (愛知県・アジアンタムさん 第1子は中学2年生)
もしイライラをぶつけてしまったら、子どもにどう接する?
イライラをぶつけないための考え方や接し方を心がけていても、怒りが爆発してしまうこともあります。 こんな時、どう対処すればよいでしょうか? 乾先生は、「とにかく子どもに謝るしかない」と力説。 「友達に対して怒りをぶつけてしまったら、謝罪しますよね。我が子に対しても、理不尽にイライラを吐き出してしまったと思ったら、素直に謝るのがベストだと思います。そして、家族の会話の中で『ありがとう』という言葉を増やしてもらいたいな、と思います」 村中先生は、イライラをぶつけてしまう深層心理に踏み込んで改めて対処法を解説。 「叱りたくなってしまうのは、『自分の考えが正しい。悪いのは子ども』とどこかで考えているから。でもお子さまからすれば、保護者のかたが急に怒り出したようにしか見えないかもしれません。そこで、イライラした時は『どんな環境ならこの事態が起きずに済んだか』『話し合ってどんなルールを決めておけばよかったか』を考えてみてはいかがでしょうか。その意味でも、定期的に家族会議をしてお子さまと一緒にさまざまなルールを決めていくのはおすすめです」