南関東の名手・森泰斗騎手が引退会見「思うような騎乗ができないことが増えてきた」
「勝った馬も負けた馬も今思うとみんなのおかげで生きてこれた。1頭の名前を挙げるのは嫌だなという気持ちがあります。乗った馬全てに感謝していますし、すごく楽しかった」
──森騎手にとって北関東競馬は?
「僕の原点ですし、ジョッキーとしてスポンジのような状態からいろんな技術だったり、人との付き合いであったり、一番吸収する時期だった。ふるさという感じがありますし、すごく懐かしく思う。いまだにやっていてほしかったなと思う」
──今やりたいことは
「太ってみたい。人生で太ったことがないので。食べたいもの食べてみたい。ジャンクフードとか、だらしなく生きてみたい。夜中までゲームしたりとかですかね(笑)」
──ジョッキー仲間に伝えたのか
「みんな驚いていた。びっくりするくらいのメールやお電話を頂いて、みんな衝撃的といっていた。泰斗が決めたことならどんな形でも応援するよと言ってもらえた」
──後輩たちに
「個人的にもうちょっと頑張れと思う部分も多いですが、ただ自分がいなくなることによって自覚が芽生えて伸びてくる人もいると思うので、そこは楽しみにしています」
──森騎手にとってすごい騎手は?
「やはり石崎(隆之元騎手)さんですね。いまだにYouTubeでアブクマポーロのレースを見て勉強させてもらっていますし、全盛期は世界一うまかったんじゃないと思っています。タメのつくり方だったり、ゴールまでのはかり方などはすごいと思う」
──今後の活躍予定は?
「今のところまったく白紙です。ただ26年間、初めて馬に乗ったときから考えると約30年以上。馬と競馬に対する知見は割と培ってきたので何かしらの形で競馬には携わりたいなと思っていますけど、具体的にはまだなにも決まっていません。ゆっくり考えていきたい」