ノーベル平和賞受賞の日本被団協 核兵器廃絶の訴え
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ノルウェーではノーベル平和賞の授賞式が始まり、日本被団協代表による演説が行われます。混迷する国際情勢の中でどうすれば平和を実現できるのか。 ノルウェーでのノーベル平和賞授賞式に臨む日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の田中煕巳さん。 1945年8月9日に長崎で被爆した彼の言葉に今、世界中が注目しています。 日本被団協代表委員 田中煕巳さん 「長くない人生の中で最大限の力を振り絞って、核兵器というのは人類と共存させてはならない兵器だということを若い人たちに伝えていきたい」 授賞式に先立って行われた9日の会見では、各国のメディア約200人を前にこんな思いを述べました。 日本被団協代表委員 田中煕巳さん 「核兵器は防衛のために必要だと言っておられる指導者は核兵器で本当に守れるか?国は守れるか?国民の命や財産は守れるか?私どもは『守れない』、絶対に核兵器で命と財産は守ることはできないと確信しております。私たちも高齢になって、いつかはいなくなる、そういう状況が分かっているにもかかわらず、若い人たちが本当に核兵器の効果はなんなんだ、核兵器は何を守るのかということを真剣に考えていただけていないんじゃないかと」 また、世界の核兵器廃絶運動の現状について先週、都内で行われた会見では…。 日本被団協代表委員 田中煕巳さん 「核兵器を廃絶するために自分たちがこれから活動していかなければいけないという気持ちを持つようになっていただいて、ヨーロッパにも大きな運動が起こるきっかけになってくれればいいな」 戦争経験者が減り、日本でさえ、その悲惨さを伝えることができるのはごくわずか。 教育現場でも漫画「はだしのゲン」が教材から削除される事例があるなか、ヨーロッパ、そして世界での核への理解は十分と言えるのでしょうか。 日本被団協代表委員 田中煕巳さん 「核兵器も戦争もない世界を作りたい」
テレビ朝日