不同意性交容疑で逮捕の杉山知靖は今週から復帰「プロへの信用失墜は明白」も「最終的な不起訴処分も勘案」JGTOが説明
知人の女性に性的暴行をしたとして、7月下旬に不同意性交容疑で逮捕され、後に不起訴処分となった男子プロゴルファーの杉山知靖(31)=フリー=が11日、都内の日本ゴルフツアー機構(JGTO)を訪れ、弁護士同伴の下で謝罪会見を行った。 関係者のプライバシー保護の観点から、容疑についての詳細は控えられたが、杉山は「この度は大変お騒がせしてしまいましたこと、心よりおわび申し上げます。大変申し訳ございませんでした」などと謝罪した。 11月10日までのツアー出場停止処分が科されていたが、会見に出席していたJGTOの小山和顕事務局長が処分の経緯について説明した。 杉山は7月23日に不同意性交容疑で逮捕されたが、8月13日には横浜地検で不起訴処分となった。その後、JGTOの諸星裕会長と小山事務局長の下を訪れ、自身の不祥事を話した。本人による経緯の説明のもとに9月2日にはJGTO内で懲戒制裁委員会を開催。小山事務局長は「結果的にJGTO、それからプロへの信用を失墜させたことが明白であり、ただ最終的には不起訴処分になっているということも勘案しての11月10日までの出場停止処分ということになりました」と処分について話した。 なお、今回の処分は10試合の出場停止が設定されていたが、当該行為が判明した日の翌日から処分が適用するものとされている。そのため、懲戒制裁委員会で処分が決まった9月からではなく、8月の横浜ミナト・チャンピオンシップから前週の三井住友VISA太平洋マスターズまでの10試合が適用された。次週のダンロップ・フェニックスからツアーに復帰する。 昨今、男子ツアーは人気低迷による試合減に苦しむ中、ツアーの人気回復に向けて努力する他の選手や関係者に逆行する不祥事。杉山は会見で報道陣からさまざまな厳しい指摘を受けると「今後のことについては自身の立ち振る舞い、行動を徹底して反省していきたいと思います。申し訳ございませんでした」と何度も頭を下げて、反省の態度を示した。