今季ネクヒロ初優勝の早川夏未は、右軸インパクトでボールをつかまえる
今季のマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーで優勝1回を含むトップ5を4度記録して、ポイントランキング10位に入った早川夏未。2022年には日本予選を突破して「全米女子オープン」の本戦出場を果たしている。右軸で飛ばす22歳のスイングをプロコーチの石井忍が解説する。 【連続写真】切り返しの捻転差がすごい! 早川夏未の右軸で振るドライバースイング ◇ バックスイングでは軸を右に動かしながら深く捻転する2軸スイングタイプ。左腕を伸ばしたまま、飛球線後方に大きく上げることで、正面から背中が見えるほど深く捻転していきます。 そして、切り返したときの体の向きがすごくいいですね。上体を右に向けたまま腰が正面に戻ってくる。こうすることでより大きな捻転差を作り、ボールをしっかりつかまえられます。ダウンスイングでは右軸をキープしながら体を回していくので振り遅れない。軸を左に戻そうとすると体が開きやすいのです。 右軸で振っていくと、体が右に傾きやすいもの。右の足首でしっかり蹴って行くことで、右サイドが落ちてきません。スイング軸が保たれてミート率が高まります。 ■早川夏未 はやかわ・なつみ●2002年生まれ、埼玉県出身。22年には日本予選を突破して、「全米女子オープン」の本戦に出場。今年のマイナビ ネクストヒロインツアーでは開幕戦で5位タイに入ると、第2戦の「Sanrio Smile Golf Tournament」で初優勝を果たした。 ■石井忍 いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーの解説者も務めている。 ◇ ◇ ◇ ●身長154センチと小柄ながら、300ヤード以上飛ばす鈴木真緒。関連記事の【鈴木真緒は“ワイドスタンス”+“体重移動”+“ジャンプ”の3連コンボでぶっ飛ばす】では、そのダイナミックなスイングを、プロコーチの石井忍が解説している。