アメリカ代表が怒涛の逆転劇で五輪5連覇に王手…セルビア下し開催国フランス代表との決勝へ
8月9日(現地時間8月8日)、パリ2024オリンピック男子バスケットボールの準決勝が行われ、五輪4連覇中のアメリカ代表(FIBAランキング1位)が、セルビア代表(同4位)に95-91で勝利。開催国フランス代表(同9位)が待つ決勝進出を決めた。 第1クォーター序盤は、アメリカ代表のステフィン・カリーが4連続3ポイントでアリーナを沸かせたものの、セルビアもボグダン・ボグダノビッチを中心にシュートを落とさず真っ向勝負。5本の3ポイント含めFG成功率65パーセント(11/17本)と精度高く打ち合いを制したセルビアが、23-31とリードして最初の10分を終えた。 続く第2クォーターもセルビア代表が連続3ポイントなどでリードを広げると、アメリカ代表のタイムアウト後も流れは変わらず、レブロン・ジェームズのレイアップシュートをニコラ・ヨキッチがブロックする場面も。0-11のランを見せたセルビアが一時15点差を持って試合を進める展開になった。同終盤にはカリーが20得点に乗せる6本目の3ポイント、レブロンの3点プレーもあったが、セルビア11点リードの43-54で試合を折り返した。 ハーフタイム明けの第3クォーターも、アメリカ代表が詰め寄ってはセルビア代表が離す立ち上がり。同残り5分をきってからはカリー、ドリュー・ホリデーの連続3ポイントで6点差まで詰め寄ると場内はUSAコール。しかし、要所でバシリェ・ミチッチが流れを断ち切るショットを沈め、同終了間際にはマルコ・グドゥリッチの4点プレーも飛び出す押せ押せムードに。 それでも、セルビア13点リードの63-76で突入した第4クォーターは、追いかけるアメリカ代表がレブロン、カリーの連続得点で先手を取ると、ケビン・デュラント、デビン・ブッカーの連続3ポイント、ジョエル・エンビードもスコアを伸ばし、5点差の残り5分から14-2のランで逆転に成功。試合序盤から35分間ビハインドを強いられていたアメリカ代表は、カリー、レブロンらNBAの超スーパースターたちが、ここ一番のクラッチタイムで勝負強さ見せ、最終スコア95-91で逆転勝利した。 アメリカ代表はカリーが9本の3ポイントを含む36得点、“キング”こと39歳のレブロンが16得点12リバウンド10アシストのトリプルダブル、エンビードが19得点の活躍。対するセルビア代表はボグダノビッチが20得点、ヨキッチが17得点11リバウンド4アシストのダブルダブル、アレクサ・アブラモビッチが15得点と奮闘したが、あと一歩踏ん張りきれなかった。 五輪男子バスケの最終日は10日。日本時間18時からセルビア代表vsドイツ代表の3位決定戦、28時30分からアメリカ代表vsフランス代表の決勝戦が行われる。 ■試合結果 <パリ五輪男子バスケ準決勝> アメリカ 95-91 セルビア USA|23|20|20|32|=95 SRB|31|23|22|15|=91
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