今度はILLIT! なぜたった1ヵ月で、またK-POPアイドルの沼にハマってしまったのか? HYBEエコシステムをマーケティング視点で考えてみた
ヒット曲は複数人で作られる。作詞家・作曲家の協業
K-POPの魅力をあえてひと言でいうなら、やはり歌とダンスのすばらしさです。 K-POPの歌とダンスの制作では、「ソング・キャンプ」で知られるように、複数名での協業体制が組まれています。様々なプロデューサーが集まって一緒に作曲をすることで、多様でキャッチーな曲作りが実現できているのではないでしょうか。ILLITの「Magnetic」の作詞/作曲にも、多くの人間が携わっています。 ┌────────── Slow Rabbit/”hitman”bang/Martin/Salem Ilese/Danke/Vincenzo/Lee Yi-jin/Sophie Leigh McBurnie/Lauren Amber Aquilina/Marcus Andersson/Kim Kiwi/Oh Hyun-seon (Lalala Studio)/James └────────── ちなみに、Slow RabbitはBTSの多くの曲のプロデューサー。”hitman”bangはHYBEの創始者であり、BTSの生みの親と呼ばれているパン・シヒョク。2人が作詞/作曲(プロデュース)に名を連ねている時点で、私好みの可能性はとても高く、実際に私好みの音楽でした。 また、曲作りだけではなく、コレオグラフィー(振付)も複数名で行っているようで、「Magnetic」も複数名の振付師の協業で作られているようです。 曲作りから振付まで協業することで、よりよいアウトプットを出す仕組みづくりができていることが、K-POPの魅力をさらに大きくしているのだと思います。
HYBEは私の期待を裏切らない――会社への信頼は、日々の信頼の積み重ね
今回は、ILLITにフォーカスして書いてきましたが、本当はLE SSERAFIMやNewJeansもお気に入りのアーティストです。音楽もパフォーマンスも好きで、BTSと併せてよく見たり聞いたりしています。 HYBEのアーティストはハードな練習を積み重ね、完璧なパフォーマンスを見せられるように努力していること、またプロデューサー、振付師にもこだわっていることを、BTSの推し活の中で知ったからこそ、新たに登場したアーティストにも期待を持って見てしまいます。アーティスト1人ひとりが個別のブランドで、それぞれが全力でファンを楽しませようと努力しているからこそ、HYBEに対する期待感もより高まっていると感じます。 これは、私の普段の業務である、技術広報でも同じことが言えます。 私が働いているSTORES では、メンバーが技術カンファレンスで登壇できるようにサポートする仕組みを整えています。様々な技術カンファレンスで登壇するメンバーがいることで、技術力の高いエンジニアがいることがアピールでき、STORES 全体の技術ブランディングにつながるからです。 サポートといってもできることは限られています。セッションの応募内容を考え、資料を準備し、プレゼンテーションするのは各メンバーなので、実際には個人の努力が一番重要な部分です。 技術広報に限らず、ブランディング全般にも、同じことが言えると思います。 特定の会社が信頼されるのは、個別の商品やサービスへの信頼が積み重なった結果です。一度でも信頼を裏切れば、会社のブランドも損なわれてしまいます。だからこそ、あらゆるシーンにおいて、決して手を抜くことはできません。 HYBEのエコシステムは、確かに周到に考えられたすごい仕組みですが、仕組みは仕組み。あくまで好きになってもらうための手段でしかありません。私を沼にハマらせたのは、やはり個々のアーティストのパフォーマンスのすばらしさなのです。 そう考えると、HYBEが各アーティストのパフォーマンスや、Weverseでのユーザー体験のクオリティにこだわることも、とても納得できます。プライベートではHYBEのエコシステムに身を委ねつつ、私も会社のいちメンバーとして、技術広報として、技術ブランディングに関わる身としても努力を怠ってはいけないなと身を引き締める思いです。 以前のBTSに続き、今回も個人的な推し活への想いにおつきあいいただき、ありがとうございました。推し活は、癒やされつつも、仕事をがんばろうというモチベーションも得られるので生きるために欠かせません。ご感想、ご意見があればぜひ、お気軽に私のXアカウント(@sweet_chiho)へお気軽にリプライしてください。