メリオーレムは推進力あふれる走りを披露した＝栗東トレセン（撮影・岩川晋也）

神戸新聞杯の追い切りが18日、栗東トレセンで行われた。メリオーレムはDPコースで単走。しまいを伸ばす程度でも、推進力あふれる走りを披露した。ひと夏を越しての確かな成長と、好仕上がりをアピールだ。 ◇ 軽快な脚取りで充実ぶりをアピールした。メリオーレムは栗東DPコースで単走。序盤はゆったりと折り合い、半マイルあたりから徐々に加速。最後まで馬なりのまま、ラスト1ハロン11秒1（4ハロン54秒2）でシャープに駆け抜けた。 「1週前に実質（最終）追いをしているので、きょうは確認の感じ。動きは良かった」 12日には栗東CWコース併せ馬で一杯に追われ、6ハロン81秒2─11秒3を計時。友道調教師は、納得の表情を浮かべた。 前走の西部スポニチ賞は早め先頭の形から4馬身差で快勝。初の2600メートルで長丁場への適性を示した。「レース内容が安定してきたし、しまいも伸びてくれる」と成長を実感する。初の中京コースも「右回りだと内にモタれるので、左回りの方がいい。次につながるレースをしてほしい」と期待を寄せる。 春にはプリンシパルS2着、すみれS3着などリステッドで上位争いしていた素質馬。菊花賞に向けて、弾みをつける。（斉藤弘樹）