出場時間90分以下“18人”も…森保Jに差す光 人材不足ポジションと来年期待の選手たち【コラム】
GKは経験を積ませる意味でも鈴木彩艶を起用し続けるだろう
2024年の日本代表の活動が終わった。チームとしては、2026年北中米ワールドカップのアジア最終(3次)予選の6試合を5勝1分けで終えるなど、申し分のない内容だったと言えるだろう。準々決勝で敗退したアジアカップについても、森保一監督は「私自身は、いろんなトライをしている中で、アジアカップを通して悔しい思いをしましたが、1戦1戦、すべて勝っても負けても次につながるものだと思ってやってきました」と手応えを感じていた様子だった。 【一覧リスト】森保ジャパンが「世界13位」 “ドイツ超え”最新ランキング「言葉を失った」 ただし、これが選手個人になると「よかった」とは言えない選手たちもいることだろう。特に招集されても出番がなかった、ベンチ外になってしまった選手は2025年の活動に向けて、一層の活躍が期待されるところだ。新しい選手を呼ぶ前に、今まで招集されていた選手が出場するだけの力を見せることのほうが先だ。 今年、90分以下の出場時間しか与えられなかったのは計18人。GKが大迫敬介(広島)、野澤大志ブランドン(FC東京)、谷晃生(町田)、DFは渡辺剛(ヘント)、森下龍矢(レギア・ワルシャワ)、三浦颯太(川崎)、高井幸大(川崎)、関根大輝(柏)、望月ヘンリー海輝(町田)、長友佑都(FC東京)、MF/FWは伊藤涼太郎(シント・トロイデン)、奥抜侃志(ニュルンベルク)、藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン)、川村拓夢(ザルツブルク)、相馬勇紀(町田)、大橋祐紀(ブラックバーン)、鈴木唯人(ブレンビー)、古橋亨梧(セルティック)となっている。 このうちGKに関しては来年予選突破を決めるまでは、経験を積ませる意味でも鈴木彩艶(パルマ)を使い続けるだろう。そのため、ほかのGKは本大会進出を決めた後が勝負となるはずだ。だが、ほかのポジションを考えると、ここに挙げた選手たちが台頭してこなければ、厳しくなっていくのは明らかだ。 まずDF陣である。6月以降、森保監督は3バックを採用しているため分かりづらくなっているが、両サイドバックの人材が不足している。特に左サイドバックは伊藤洋輝(バイエルン)、中山雄太(町田)と負傷者が相次ぎ、4バックにしたときの候補は長友だけだった。