補助金終了で電気代値上がり 家庭でやっている節約術は? 農家「どう冬を越せば…」節電対策するも効果薄
ピンク色に照らされたビニールハウスで栽培されているのは愛知特産の大葉。 農家の井上さんは17のハウスで年間を通して大葉を栽培・出荷しています。 夜間に大葉を照らしている、この照明は栽培に不可欠なものだといいます。 (大葉農家 井上和英さん) 「大葉は冬の間に日照時間が短くなると花芽を咲かせてしまうので、それを防ぐために、こういったLED照明を当てる。それをしないと花が咲いて葉っぱが固くなってしまうので、とても商品にならなくなってしまいます」 花が咲きにくくなるというピンク色の照明を、冬の時期は毎晩4時間ほど点灯しています。 ■「どのように冬を越していこうか…」 さらに、これからの時期、電気代を必要とするものが…。 (大葉農家 井上和英さん) 「電気代がかかるのは断トツで、このエアコンになります。15℃を下回ると大葉自体が生育をストップしてしまうので。15℃を下回らないよう設定している」 井上さんが使用しているのは21台の電気式エアコン。これから4月末まで毎晩稼働します。 以前は重油式を使っていましたが、10年あまり前、コストカットを狙って電気式に切り替えました。 (大葉農家 井上和英さん) 「過去に重油が非常に高騰した時がありまして、その時は非常にコストも下げられた。ただ、ここ数年は電気代も非常に値上がりしていますので、重油と(電気)どちらを使っても結局コストがかかってしまうのが現実」 経費削減を目的に導入したものの、2年前と比べると運用コストは約1.3倍。 今や、その恩恵はほとんどありません。 ハウス内を温かく保つため、カーテンを二重にしたり、天井に保温効果のある幕を張ったりして節電対策をしていますが、その効果は薄いといいます。 (大葉農家 井上和英さん) 「すべてやりつくしたというのが現状。ここからさらに電気代が上がっていくと、もう“焼け石に水”状態になっています。どのように冬を越していこうか頭が痛いです」
CBCテレビ