「体が動くならずっとサッカーをしていたい」元日本代表・福西崇史さんが中村憲剛選手の天皇杯ラストマッチを通して語るアスリートの宿命
サッカー日本一の称号をかけた天皇杯決勝戦が、元日に国立競技場で行われます。 決勝戦の解説を務める、元サッカー日本代表の福西崇史さんに、決勝戦の見どころや、ラストマッチとなる中村憲剛という選手の存在、そしてアスリートの宿命である「引退」について伺いました。(Yahoo!ニュースVoice編集部)
サッカー選手にとっての天皇杯
――選手にとって天皇杯の決勝戦とはどういう場ですか? 福西さん: 1月1日に試合をすることは、その2チームしかないわけです。 サッカーファンのみならず、みんな年末年始で天皇杯を見ています。僕がサッカー選手じゃない時も見ていたので。 伝統のある大会の決勝戦に出られるっていうのは非常に光栄なことだと思います。
リーグ戦との戦い方の違い
――リーグ戦との違いはどこですか? 福西さん: 天皇杯はトーナメント方式の戦い方っていうところが非常に難しくて。 GIANT KILLING(ジャイアントキリング)と言われている、強いであろうって言われるチームが負けることってよくあるのですが、順当ではあったのかなという気はします。 決勝戦はアマチュア・プロ限らず、日本のチームトップを争う大会ですから注目度も高いと思います。
天皇杯 決勝の見どころ
――決勝戦の見どころはどこですか? 福西さん: リーグ戦を争っていた1位の川崎フロンターレと2位のガンバ大阪がまた決勝戦で戦うっていうところで言うと、見どころは優勝するためにどういう戦い方をするかということにはなると思います。 ガンバ大阪の選手たちが口々に必ず言うのは「リベンジがしたい」と。 何のリベンジかって言うと、川崎フロンターレがリーグ優勝した時、ガンバ大阪が対戦相手だったんです。 しかも0-5という屈辱的な負け方をしているので、その思いはみんなが持っていて、それをどうにかリベンジしたいというのがこの天皇杯の決勝ですから、その思いというのはガンバ大阪はかなり強いんじゃないかなと。 ただ中村憲剛選手が最後だということで、有終の美を飾らせたいっていうのは、選手は口々にしていますし、その思いがどっちが強いんだろう、というのが今回の決勝の見どころになると思います。