フェラーリ最後のV12?過ぎ行く時代へのオマージュ?それとも伝統?「フェラーリ12チリンドリに初試乗&レポート!
フェラーリ12チリンドリ(Ferrari 12Cilindri):フェラーリ12チリンドリは過ぎ去った時代へのオマージュだ。
トラクションは不可欠。それとも伝統だろうか?どちらでも構わない。新しいフェラーリ12チリンドリにはその両方が当てはまる。伝統はV12によって守られ、トラクションは新しいグッドイヤー製イーグルF1スーパースポーツによって提供される。 フェラーリ最後のV12?過ぎ行く時代へのオマージュ?それとも伝統?「フェラーリ12チリンドリに初試乗&レポート! この車については、賛否両論がある。デザイン、走り、車名、そして40万ユーロ(約6,500万円)もするスポーツカーという根本的な不条理。しかし、それは重要ではない。結局のところ、最も美しいものには、極めて不条理な部分がある。 私たちに強い印象を与えたのは、フェラーリが淡々と語った言葉だ。「エコなんてクソくらえだ。我々はまた新たなV12ベルリネッタを造るのだ」と。しかも、電動アシストやターボチャージャー付きではなく、エンツォ自身がうなずくような車だ。
それでは、この車について詳しく見てみよう。一見したところ、デザイン担当のフラビオ マンゾーニは天才的なひらめきを得たようだ。誰もが美しいと感じる必要はない、「12チリンドリ」はユニークだ。ホイールアーチの上に彫刻のようなアーチが施され、驚くほどクリアな水平線と組み合わさっている。初期の「365GTB/4」を彷彿とさせるフロントも印象的だ。
リヤには、スポーツカーというよりもヨットを思わせるV字型のバーがルーフセクション全体に広がっており、この車をブラックで注文するのは罪である。なぜなら、この印象的なデザインの特徴が完全に失われてしまうからだ。この特徴が活かされているのは、サイドブレードがコントラストカラーで際立つ最初の「アウディR8」だけである。
コックピットは縦軸に沿ってほぼ左右対称であることから、インテリアは明らかに中学校で習った幾何学の授業にインスパイアされている。フェラーリはこれを「デュアルコックピット」と呼んでいる。これこそ、副操縦士がアクションの真っただ中にいるような感覚なのだ。その他の操作系は典型的なフェラーリ・スタイルを踏襲しつつ、さらに改良されている。 ステアリングホイールには、5段階のマネッティーノだけが物理的なクリックノブとして残っている。他の部分はタッチセンサーに置き換えられている。誰もがそうしているから、それがファッショナブルだから、そしてもちろん、本物のボタンよりも安価だからだ。しかし、正直に言わせてもらうなら、他のボタンがないことはまだ許せるものの、スタートボタンがないのはどうだろうか?正直、あの赤く輝くボタンはそのままにしてほしかった。
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