「親存命のうちに解決を」 拉致被害者の帰国求め集会
北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める「国民大集会」が26日、東京都内で開かれた。横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で、拉致被害者家族会代表の拓也さん(55)は「高齢な親世代が存命のうちに全拉致被害者が帰国できなければ、解決とは言えない」と訴え、政府に対応を求めた。岸田文雄首相も出席し「早期の首脳会談実現に向け、働きかけを一層強める」と述べた。 岸田首相は、2002年以降、拉致被害者の帰国が実現していないことに「痛恨の極み。政府としても重く受け止めている」とし、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との会談について「さまざまなルートを通じて働きかけを続けている」とも話した。