【菊花賞・外厩情報】〝外厩時代の申し子〟現る! 「ノーザンファーム天栄」仕込みの勝負仕上げで最後の1冠に王手
[GⅠ菊花賞=2024年10月20日(日曜)3歳、京都競馬場・芝外3000メートル] 現代競馬における最重要ポイントは牧場=トレセンの連携。ぶっつけでのGⅠ挑戦、1か月程度のレース間でも放牧に出ることが少なくない現状では、これがうまくいくかどうかが勝敗を左右する。 ノーザンファームがチャンピオンヒルズの独走を許さないと予言した先週・秋華賞の当欄。そのジャッジ自体は間違っていなかったが、勝ったのは同じNF天栄活用馬でも、◎ミアネーロではなくチェルヴィニア…選ぶべき〝個体〟を誤った。それでも、出走15頭中、半数以下の7頭しかいなかった外厩使用馬から、1、3着(ステレンボッシュ=NF天栄)が出たのだから、やはり外厩狙いは合っている。 さて、今年の菊花賞において東西トライアル(セントライト記念、神戸新聞杯)からの臨戦馬は9頭いるが、中3、4週のローテとあって1頭を除く8頭が在厩で調整されている。で、〝オンリーワン〟がどの馬かということだが、これがアーバンシック。実はこの馬、ここまで6戦を消化しているが、毎回レース後にノーザンファーム天栄に放牧に出されている。まさに武井厩舎とNF天栄の共同作業で育成してきた馬だ。 そのルーティンをわずか1か月のレース間隔の今回も守ったというのは、外厩時代の申し子と言えまいか。10月8日に天栄から美浦トレセンに戻って、2日後の10日にはウッドで6ハロン81・8秒の追い切りを消化。これこそが天栄で超回復が完了したことを示す数字だ。 今週の3頭併せでも抜群の推進力を見せ、「いい感じで上向いて、精神的にも大人になっている」と武井調教師。今週も、やっぱり天栄、やっぱりルメールだ。
【菊花賞出走馬の外厩利用状況】
1枠1番ピースワンデュック 阿見トレーニングセンター(茨城県)8月24日~9月10日 1枠2番ノーブルスカイ 山岡トレセン(岐阜県)9月6日~10月1日 2枠3番アスクカムオンモア 在厩調整 2枠4番ダノンデサイル 山元トレーニングセンター(宮城県)6月6日~9月10日 3枠5番ハヤテノフクノスケ シュウジデイファーム(北海道・浦河町)9月3日~10月5日 3枠6番ミスタージーティー 在厩調整 4枠7番ビザンチンドリーム 在厩調整 4枠8番ウエストナウ 在厩調整 5枠9番コスモキュランダ 在厩調整 5枠10番メイショウタバル 在厩調整 6枠11番ショウナンラプンタ 在厩調整 6枠12番シュバルツクーゲル 山元トレーニングセンター(宮城県)9月7~24日 7枠13番アーバンシック ノーザンファーム天栄(福島県)9月19日~10月8日 7枠14番メリオーレム 在厩調整 7枠15番エコロヴァルツ 在厩調整 8枠16番ヘデントール ノーザンファーム天栄(福島県)8月22日~9月26日 8枠17番アドマイヤテラ ノーザンファームしがらき(滋賀県)9月18~26日 8枠18番アレグロブリランテ ノーザンファーム天栄(福島県)7月5日~8月2日、8月20日~9月20日
※2024年 GⅠ外厩ランキング
【1位】ノーザンファーム天栄=1着3回、2着4回、3着1回 【2位】チャンピオンヒルズ=1着3回、2着1回、3着2回 【3位】ノーザンファームしがらき=1着2回、2着1回、3着3回 【4位】山岡トレーニングセンター=1着1回 【5位】山元トレーニングセンター=2着1回、3着3回 【6位】宇治田原優駿ステーブル=2着1回、3着1回 【7位】ミッドウェイファーム=2着1回 【8位】大山ヒルズ、Tomorrow Farm=3着1回 ※在厩調整=1着4回、2着5回、3着1回 ※外国馬=1着1回、3着1回
東スポ競馬編集部