どちらが正解!? 細いタイヤと太いタイヤ、太さを変えると走りに違いは生まれるのか?
続いて、太いタイヤのデメリットについて見ていきます。 まずひとつ目のデメリットは、カーブが曲がりにくくなる点。これは「ジャイロ効果」という、回転運動をする物体はその姿勢(回転軸)を乱されにくいという現象が関係しています。回転が高速なほど、また物体の重量が多いほどジャイロ効果は強くなり、姿勢(回転軸)を保とうとする力が働きます。 つまり、太いタイヤは幅が太い=重量が増すためジャイロ効果が強く、車体を傾けづらくなります。しかし逆を言えば、直線ではより安定した走りが叶うということでもあります。 そしてふたつ目のデメリットとして、燃費が悪くなるという点が挙げられます。 これは、タイヤの重量が多いとその分パワーを必要とする上、地面との接地面積が増えると転がり抵抗がかかるためです。 また、道路の影響を受けやすいというデメリットもあります。太いタイヤは設置面積が広い分、道路の凹凸や石や砂などに接触するとその影響を受けやすい傾向にあります。ハンドルを取られてしまったり、滑ってしまったりする可能性もあるので、走行時は十分な注意が必要です。 前述したタイヤを太くすることで生じるデメリットは、裏を返せばタイヤを細くすることで解決できるということ。つまり、細いタイヤのメリットとしては以下の3点が挙げられます。
まずひとつ目は、カーブを曲がりやすい点。太いタイヤとは逆にジャイロ効果は小さいので、簡単に車体を倒したり引き起こしたりをすることができます。 ふたつ目のメリットは、地面との接地面積が少なく転がり抵抗をあまり受けないため燃費がよくなるという点。 そして3つ目のメリットは、道路の影響を受けにくい点です。オフロードバイクのタイヤが細い理由は、この点が深く関係しています。 ※ ※ ※ このように、タイヤを太くするにして細くするにしてもそれぞれにメリット・デメリットがあります。大切なのは、バイクの性格やパワーなどに見合ったタイヤを選ぶこと。タイヤの性能を最大限発揮できるタイヤを装着することで、太さに関係なく快適な走りを楽しむことができます。
Peacock Blue K.K.