玉木氏、不倫問題で「党役職停止3カ月」の軽重は 過去の国会議員は辞職から口頭注意まで
国民民主党は4日、不倫問題が発覚した玉木雄一郎代表に3カ月の役職停止処分を下した。代表の職務は来年3月3日まで古川元久代表代行が務め、玉木氏は代表を辞任しない。玉木氏は平成30年5月に結党した旧国民民主党時代から代表として党を牽引。10月の衆院選で党勢を拡大させた後、元グラビアアイドルとの不倫関係が報じられ、謝罪に追い込まれた。国会議員を巡っては、党派を超えて不適切な男女関係がたびたび週刊誌にスクープされるが、議員辞職や離党、政務官辞任、口頭注意などケジメの付け方はさまざまだ。 【写真】玉木氏が手に持った不倫釈明の応答要領 「好意持った」に下線が 11月14日には立憲民主党の矢崎堅太郎衆院議員について、当選前のダブル不倫疑惑が報じられた。矢崎氏は報道前に党に申告し、小川淳也幹事長から口頭注意を受けた。矢崎氏は「自民党のウミを出し切る」と訴え、先の衆院選で初当選した。 広瀬めぐみ元参院議員=自民党を離党、議員辞職=は2月に不倫疑惑が報じられ、地元の党岩手県連副会長を辞任した。当時、記者団には議員辞職も離党も否定していたが、8月に勤務実態のない公設秘書の給与を国から詐取したとして東京地検特捜部に詐欺罪で在宅起訴され、議員辞職した。 宮沢博行元衆院議員=自民党を離党=も4月、いわゆる「パパ活」疑惑として女性問題が報じられた。宮沢氏も報道直前に額賀福志郎衆院議長に対し議員辞職願を提出し、党も離党した。疑惑を追及する記者団に「記憶にございます!」と認め、議員辞職した理由については比例復活のため、議席は党に返上すべきとの考えを示した。 令和5年10月には自民党の山田太郎参院議員が週刊誌に20代女性との不倫関係を報じられた。当時務めていた文部科学政務官を辞任。離党や議員辞職の考えは否定した。 吉川赳前衆院議員=自民党を離党=は4年6月に18歳の女子大生とホテルに入室したと報じられ、党に離党届を提出した。吉川氏は3年10月の衆院選で比例復活しており、地元県議も党幹部も吉川氏に議員辞職を求めたが、吉川氏が応じることはなかった。記者会見を開くこともなく、今年10月の衆院選に出馬せず、議員バッジを外した。(奥原慎平)