存在感放った1年生MF小山一絆。武南で先発起用されていることに「自信を持って」ドリブル、パス、セカンド回収も
[10.20 選手権埼玉県予選2回戦 武南高 0-0(PK4-2)狭山ヶ丘高 細田学園第2G] 【写真】「昇天した」「救急車で運ばれちゃう」伊東純也のモデル顔負けショットに大反響…久保建英らも脱帽 1年生MFが、名門・武南高の中心選手のような存在感を見せていた。MF小山一絆(1年=ヴェルディSSレスチ出身)は得意のボールキープと、落ち着いたパスさばきで攻撃をコントロール。また、プレースキッカーも務めるMFは正確なキックでシュートシーンを演出したほか、自らドリブルでDF間へ割って入り、抜け目なくスペースへ飛び出して決定的なシュートも撃ち込んでいた。 上級生の中でのプレーとなっているが、DFを背負って力強いボールキープも。加えて、「こぼれ球とか、落ちそうなところは何か予想できたり、前もこうなった時は、ここ落ちたなというのがあったので、そこは自分で行けたら行くようにしていました」。相手選手やボールの動きも察知して随所でセカンドボールを回収。体力面が課題で、後半半ば以降、延長戦は攻守の切り替えが遅れたり、ボールロストしたりもしていたが、それでも印象的な100分間だった。 先発選手としての自信を持ってピッチに立っているという。「名門の武南で1年生がスタメンもらって、それは自分のプレーが良いって評価されて選ばれていると思って。なので、自信を持ってプレーすることしか、自分にできることはないなと思って、自信を持ってプレーしていました」。臆することなく、先輩に対しても声を飛ばしている。 「日頃から3年生が優しくて、『全然、言ってきて良いよ』とか、『チームの一員だから』っていう声かけがあるので、ラインの押し上げとか遅かったりすると、『ここ押し上げないとダメ!』とか結構自分で言うんで。それはもう誰かが言わないとダメだから」。すでにリーダーの一人にも映る小山は、同級生たちからも刺激を受けていた。 武南の1年生は今年、関東ルーキーリーグBリーグで昌平高(埼玉)や桐光学園高(神奈川)を抑えて優勝。来季のAリーグ昇格を決めた。また、U-16全国大会(ミズノチャンピオンシップU-16)出場をかけたプレーオフ2回戦でAリーグ3位・山梨学院高(山梨)を追い詰め、3-3ドロー。あと一歩で全国大会出場を逃したが、「途中までは一緒にやっていて、その後は観戦とかしてたんですけど、1年生の頑張りとか見て、結構励みになったり、 自分も頑張ろうって思ったりする」。自分も負けじとトップチームでの活躍と全国大会出場、年代別日本代表入りを目指していく。 「この選手権は埼スタで昌平と戦って、それで勝って全国に行きたい。1年生から全国まで出たくて、その後は、個人としてはもっとチームの中心で、もう自分がいなきゃ勝てないようなチームにしていきたいです。(上に行くために)前半とかは自分の思ってるようにプレーできるんで、後半の疲れた時の自分のプレーの質をどれだけ落とさないかとか、攻撃面で攻め切るとか、シュートの精度の質だったり、ラストパス。ゴールに直結するプレーの質を上げていきたいです」。これから、より厳しい戦いになっていく選手権予選。その中で1年生MFが中心選手としての活躍を続け、目標を達成する。