「股関節」が痛い原因は?薬剤師監修【股関節が痛いときの治し方4選】|美ST
(2)習慣的に運動を行う 股関節に負担をかけない軽めの運動で骨と筋肉を鍛えましょう。ストレッチやウォーキングなどの軽い運動を行うと、全身の血流が良くなります。軟骨の細胞にも栄養や酸素がしっかりと届き、軟骨成分プロテオグリカンの生成を促すといわれています。 骨や筋肉は使わなければ衰えてしまうため、継続的に運動することが大切です。なお関節の痛みで医療機関を受診している場合には、運動の可否や強度を主治医に確認してください。
(3)食事からカルシウムやビタミンDなどを摂取する 丈夫な骨を維持することは、将来的には股関節骨折などによる寝たきり状態を避けることにもつながります。骨の主成分であるカルシウムや、カルシウムの腸管からの吸収を助けるビタミンDを日頃の食事から補っていきましょう。 カルシウムは牛乳、チーズなどの乳製品や丸干しイワシ、水菜、モロヘイヤなどの緑黄色野菜に豊富に含まれています。 カルシウムが不足すると骨がもろくなって骨粗しょう症を起こす可能性があるため、意識的に摂取しましょう。 ビタミンDは干しシイタケやキクラゲなどのきのこや、鮭などに多く含まれています。
(4)日光浴でビタミンDを増やす ビタミンDは食品からの摂取のほか、日光浴によって増やすことが可能です。日光に含まれる紫外線が体内でのビタミンDの合成を促します。 紫外線の浴びすぎはシミ・シワなどの原因になりますが、適度な日光浴でビタミンDを補うことが骨にとっては重要。目安として1日20~30 分前後の日光浴を習慣づけるとよいでしょう。 ■教えてくれたのは…「あんしん漢方」薬剤師 碇純子さん 薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。 編集/根橋明日美 写真/PIXTAほか