「コロナ中断」からの再開――ドイツ・サッカーの新たな幕開け【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
新型コロナの影響によって約3分の1が経営危機に
新型コロナウイルスの影響で、経営破綻寸前まで追い込まれた名門シャルケ。リーグ再開は決定したものの、まだまだ楽観視はできない。(C) Getty Images
新型コロナウイルスによって多くのクラブが経営難に陥り、ブンデスリーガそのものも存続の危機に立たされた。まだ多くの難題を残しているものの、今回のリーグ再開はドイツ・サッカーの新たな幕開けと言えるだろう。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2020年5月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― ドイツ・サッカー界には長い伝統を持つ名門クラブがいくつも存在する。その多くは創立から100年以上の歴史を持ち、根強い人気を誇っている。ブンデスリーガでは近年、新興クラブの台頭も目立っているが、「名声」や「価値」などを含めたクラブの総合力で見れば、名門クラブとの間にはまだまだ大きな差があると言えるだろう。 新興勢力の代表格とも言えるRBライプツィヒやTSGホッフェンハイムは、たしかに近年、ピッチ上では際立った
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