「私の常識」を無意識に押しつける人が言いがちなNGワードとは?
そう言って、近隣の大型店舗から順に電話を掛けまくりました。 「今日の今日?写真撮影?何言ってんだよ!無理に決まっているだろう」 「あと○日で発売する雑誌?無茶なことを言うね。うちはお断りだ」 ● 相手のメリットや都合を気にかけ 他者を傷つけないように心がける 週刊誌は、2、3日で取材を終えなければならないこと、急な記事の差し替えがあったときには、その日のうちに必要な資料をそろえることは当たり前にあることです。しかし、1歩引いて見てみると「あと数日で発売だから、今から写真を撮りに行きたい」はおかしいよな……と気づきました。相手の方々もそれぞれに仕事を抱えているのです。自分の常識を伝えてお願いしても、全く取り合ってはもらえません。 そこで、「ご協力いただいた場合は、協力店舗としてクレジットをお入れすること」「謝礼をお支払いすること」など、メリットは早い段階で伝えるようにしました。すると、反応が全く異なることに気づきました。 他にも、こんなことがありました。あるタレントが体調を崩し、緊急入院をしているという情報を入手したときのこと。詳細を把握しきれず、近しい関係者にお話を聞きに行きました。
その中で「日課のヨガは続けられていますか?」と問いました。すると、相手は言葉を詰まらせ、「そういうことを考えられる状況じゃない」と。体を動かすどころか、もう通常の食事を取れる状況ではないほどに病状は悪化していたのです。 自分の日常では「普通のこと」「当たり前のこと」だと思っていても、病気、事故、災害などに直面している方は、そうではないこともあります。 常に相手の状況を想像しながら聞く。相手を傷つけないために忘れないようにしたいです。 ● 不機嫌を露骨に態度に出す人と 一緒に仕事をしたくはない あなたの会社にも不機嫌を露骨に態度に出す人がいませんか? 雰囲気は香りのように空気として残ります。「自分だけの不機嫌さであれば、大したことないでしょう?」とお考えかもしれません。しかし、特に社内で上の立場であったり、長らくその業界にいて影響力のある人であれば、たった1人の不機嫌さが職場全体の雰囲気に直結することもあるのです。 会社、雑誌によって、仕事の進め方の形態は様々ですが、その雑誌の編集部では出版社の社員編集者がある企画やテーマに沿って、フリーランスの記者に仕事を依頼し、それに基づいて記者が取材をして記事を書くというやり方でした。