彼氏と同棲中です。「木造だから電気代が高い」と彼氏は言いますが、構造によって変わるのでしょうか?2LDKエアコン2台使用で、電気代が1万円を超えています。
季節によって気温の変化が著しい昨今、エアコンを含めた電気代が家計に与える影響は大きくなっています。電気代を可能なかぎり節約するためには、電気代が高くなっている理由を知ることが大切です。そして、電気代が高くなっている理由のひとつに住宅の構造、つまり木造が該当しているケースも考えられるでしょう。 そこで、本記事では木造と鉄筋の電気代の比較と、電気代の節約方法について解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
構造別の電気代比較
家庭の電気代は一般的に、間取りが広ければ広いほど高くなります。間取りは、電気代を左右大きな要因となりますが、戸建てや集合住宅などの形態、鉄筋や木造などの構造も同様です。 ここからは、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ(東京都千代田区)が2022年5月23日~6月3日に7127名を対象に実施したアンケート調査の結果より、同じ2LDKで住宅の形態や構造別に電気代を比較した結果を紹介します。 なお、調査方法はあくまでアンケートであり、同じ構造や形態でも環境や電化製品の種類によって実際の電気代は異なります。 ■一戸建てと集合住宅 アンケートの調査結果によれば、2LDKの間取りで一戸建ての場合の年間電気代は11万2015円となっています。つまり、月々の電気代は約9334円です。対して、2LDKで集合住宅の場合の電気代は年間で8万1084円、月々にすると6757円となります。 この結果から両者の年間の差額は3万931円となり、集合住宅よりも一戸建てのほうが月々で2500円以上電気代が高くなるようです。 一戸建てが集合住宅よりも電気代が高くなる、主な理由は以下の通りです。 ●契約アンペアが高い ●気密性が低い ●空間が広い 一戸建て住宅は基本的に家族で住むことを想定しており、電化製品の複数利用によってブレーカーが落ちることを防ぐために、契約アンペアを高くしているケースが多いようです。契約アンペアが上がれば、当然電気代は高くなります。 気密性が低くて空間が広い場合、エアコンなどの冷暖房設備に高い負荷をかけながら室温を維持しています。このような状態にある場合も、必然的に電気代は高くなるでしょう。 ■鉄筋と木造 上記の調査結果によれば、2LDKで鉄筋構造の場合は年間で8万2865円、月々で約6905円の電気代がかかっていることが分かります。対して2LDKで木造の年間電気代は8万9011円のため、月々の電気代は約7417円です。 差額は年間で6146円となり、木造のほうが月々500円程度高くなることが分かりました。 木造が鉄筋よりも電気代が高くなる主な理由は、以下の通りです。 ●断熱性と気密性が低い ●外気の影響を受ける 断熱性や気密性が低いと外気の影響を受けやすく、不安定な室温を維持するためにエアコンなどの冷暖房設備を高負荷で稼働した結果、電気代は高くなってしまうようです。