1世紀ブランドを徹底解説【ロンジン】多彩な機能の開発でパイロットウオッチの先駆者として時代をリード
この冒険の公式計時を担っていたロンジンが開発した1931年の「アワーアングルウォッチ」は、針の位置と回転ベゼルの目盛りから時角(アワーアングル)がわかり、弧分が読み取れ、現在地(経度)を特定できる。これが本格航法によるナビゲーション時計の起源だ。回転ベゼルといえばダイバーズの印象が強いが、ロンジンはアワーアングルウォッチをはじめ、航空時計の分野でも開発に積極的だった。「ロンジン パイロット マジェテック」も1935年の初号機からマーカー付き回転ベゼルを備えていたし、歴史を遡ると1920年代前半に回転ベゼルを初搭載した「アビーエーションカウンター」を製作していた。
航空用回転ベゼルの発明から1世紀の歴史を継承
(左)ロンジン「パイロット マジェテック パイオニア エディション」 Ref.L2.838.1.53.2 74万3600円 歴史的な意匠を継承しながら、グレード5チタンで軽量化した2024年新作は、オリジナル誕生年にちなんだ世界限定1935本。全体をモノトーンで統一したストイックなルックスが話題だ。ムーブメントは現行と同じく、シリコン製ひげゼンマイの採用により耐磁性を備え、COSC認定クロノメーターの高精度を誇る。 スペック:自動巻き(Cal.L893.6)、毎時2万5200振動、約72時間パワーリザーブ。チタンケース、テクニカルファブリックストラップ。直径43mm、厚さ13.3mm。10気圧防水。 (右)ロンジン「パイロット マジェテック」 Ref.L2.838.4.53.9 59万5100円 伝説的な航空時計“マジェテック”に由来するステンレススチールクッションケースに、スタート時間を示せるマーカー付き回転ベゼルを組み合わせた2023年誕生の現行モデル。ヴィンテージ調の夜光アラビア数字やレイルウェイ分目盛り、6時位置のスモールセコンドの意匠もオリジナルを踏襲する。 スペック:自動巻き(Cal.L893.6)、毎時2万5200振動、約72時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース、カーフストラップ。直径44mm、厚さ13.8mm。10気圧防水。