米ツアー新人王最有力! 西郷真央が日本にいた時より明るく饒舌になった!? 「アメリカの水が合う」と感じる理由
新人王獲得へ34年ぶりの快挙となるか
◆日米女子ツアー共催 TOTOジャパンクラシック 10月31日~11月3日 瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県) 6616ヤード・パー72 【動画】ボールが全くねじれない… 西郷真央が正確無比なショットで放ったスーパー“ピン筋”ショット これが実際の映像です
今季、米女子ツアー1年目の西郷真央の表情は、日本にいた昨年とは明らかに違い、生き生きとしていた。 2020-21シーズンの日本女子ツアーでプロデビュー後、23年まで通算6勝を挙げ、今年から米ツアーに挑戦しているが、ここまで25試合(メイバンク選手権終了時点)に出場して、ルーキーながらトップ10入りが7回と絶好調だ。そのうち7月の「CPKC女子オープン」と10月の「ピュイックLPGA上海」で2位に入り、優勝争いにも加わった。
こうなると手にしたいのが、1年目の選手で争われるタイトル「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」(新人王)だろう。現在、西郷はルーキーのみのポイントランキングでは1位(895ポイント)で、2位のイム・ジンヒ(783ポイント)に112ポイント差をつけている。 今季は来週の「TOTOジャパンクラシック」から残り4試合で、西郷がタイトル獲得に大きく近づいている。仮に新人賞獲得となれば、1990年の小林浩美以来となる日本人受賞で、34年ぶりの快挙だ。ちなみにツアー全体のランキング(レース・トゥ・CMEグローブ)でも9位と、初年度から堂々たる成績だ。
言葉から感じる精神的な余裕
先日、韓国開催の「BMW女子選手権」で西郷の囲み取材の際に感じたのは、日本にいるときと比べて饒舌になっていたことだった。会話の途中に笑顔を見せることも多く、精神的な余裕も感じられた。 米ツアーで結果が出ていることも関係していると思うが、海外生活がとても充実しているようにも見えた。そこで西郷に聞いてみた。「米国での生活は水に合いますか?」と。 「合っていると思っていますし、すごくやりがいも感じています。ずっとLPGA(米女子ツアー)で戦いたいです」 具体的にどういったところに魅力を感じるのか。 「言語化はすごく難しいんですけれど……。選手のレベルもそうですが、こっちの選手のほうがよりゴルフに懸けている感覚はあります。自分に“近い”ものをみんなが持っているのかなという感じはします」 つまりは高いプロ意識を持ち、人生をゴルフに懸けている選手が集まっているということだろう。西郷は「強いプロ意識を持つ選手が多い」と言い切っていた。もちろん、日本ツアーで戦う選手のプロ意識が低いのかと言えば、決してそうではない。ただ、広大な土地を移動して連戦を続ける米ツアーとは違い、日本ツアーの環境が恵まれていることは、どの日本の選手も感じていることだろう。