ごみ捨てられなくなる?──処分場の今と減量のコツ 生ごみは“片手で1億円”削減 無料?有料?…街の声【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
ごみを埋め立てる最終処分場の空き容量が減り、将来は捨てられなくなる可能性も懸念されます。全国民の家庭ごみは、約6日で東京ドームが満杯になるほどの量です。回収の有料化などが有効な対策の1つにありますが、各家庭でできる減量のコツを紹介します。 *Podcastできく*ごみ捨てられなくなる?…家庭で減らすには そこで今回の#みんなのギモンでは、「ごみ捨てられなくなる?…対策は」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●意外と多い 1日のごみ量 ●どう減らす? 片手で1億円
■最終処分場が満杯になるまでの年数
近野宏明・日本テレビ解説委員 「このままいくと、将来ごみを捨てられなくなるかもしれません。環境省によると、全国にあるごみの最終処分場が満杯になるまで、残された年数は23.4年(2022年度末時点)とされています」 「最終処分場は、海や山の谷間などに埋め立てるところですが、清掃工場でごみが燃やされて灰になったものや粗大ごみ、リサイクルがどうしてもできなかったものが埋められています。これが全国レベルではあと約23年で満杯になると試算されています」 鈴江奈々アナウンサー 「私が中学生ぐらいの時もごみの処分場がいっぱいになってしまうのが社会問題になっていて、テレビなどが伝えているのを見ていました」 森圭介アナウンサー 「最終処分場は増やせないんですか?」 近野解説委員 「増やすためのヒントをこれから考えなきゃいけないんですよ。今は、施設そのものを増やす、新しいものを造るのはなかなか困難です。(残り約23年というのは)全国に1500ほどある処理場全体で見た時の数字で、それぞれの地域で事情は少し違っています」
■東京では50年以上埋め立て可能も…
近野解説委員 「東京都の場合、江東区に『海の森』と呼ばれる埋め立て地があります。都環境局によると東京ドーム約170個分の広さがあり、今後50年以上は埋め立てが可能ですが、50年経ったらどうするかについては具体策はなく、ごみを削減していくしかないということです」 鈴江アナウンサー 「ごみは私たちの生活の中で生まれてしまうものですが、責任を持ってこの問題に向き合わないといけないですよね」