ごみ捨てられなくなる?──処分場の今と減量のコツ 生ごみは“片手で1億円”削減 無料?有料?…街の声【#みんなのギモン】
■1日あたりの家庭ごみの量は?
近野解説委員 「一人一人の努力が大切です。私たちが1日に出すごみの量、どれくらいだと思いますか?」 斎藤佑樹キャスター 「バケツ1杯分くらいですかね?」 近野解説委員 「いい線行っています。環境省によると、2022年度末時点で1人1日あたりの家庭ごみの排出量をならすと496グラムです」 森アナウンサー 「そんなに出してしまっているんですか…」 近野解説委員 「全国民となると、1日あたり約6万2000トン。東京ドームが約6日でいっぱいになってしまうほどの量です。処理するにもお金がかかっていて、1人あたりのごみ処理事業経費は1万7100円です」 森アナウンサー 「月に1000円ちょっと、ごみを処理するのにもお金を使わないといけないということですね」 近野解説委員 「ごみは、社会的なコストが結構大きいんですよ」
■同じ東京でも…有料・無料に地域差
近野解説委員 「国も自治体も減らすための努力に頭を悩ませていて、その対策の1つが、ごみの有料化です。有料化というのは指定されたごみ袋でないと回収されない、指定のごみ袋を買ってください、などといった仕組みです。有料化を経験したことはありますか?」 森アナウンサー 「前に住んでいた地域は、指定のごみ袋があって名前を書くところがありました。それでないと捨てられない、回収してくれないんです」 「ばらつきはありますが、そういう形を取っている地域もありますよね。例えば茨城・水戸市では45リットルの指定のごみ袋が10枚で300円、千葉市は同じ10枚で360円、栃木・宇都宮市やさいたま市は無料です」 「東京23区は無料で、どこの区も何年も前から有料化をめぐって検討・議論されているものの、実施されずに今に至っています」 「有料化するならば『負担増になるんじゃないか』という住民からの反発も予想されますし、人口も多いです。外国人の人口も増えているので、しっかり周知させなければ制度として意味をなさなくなるなど、課題はあります」 「一方で東京の中でも多摩地域は既にほとんどが有料化になっていて、八王子市は40リットルの袋10枚で750円です」