ごみ捨てられなくなる?──処分場の今と減量のコツ 生ごみは“片手で1億円”削減 無料?有料?…街の声【#みんなのギモン】
■多摩地域では6年前から埋め立てナシ
河出奈都美アナウンサー 「私はごみの有料化を経験したことがないので、住んでいる地域によってごみに対する考え方が違うんじゃないかなと思いました。なぜ多摩地域と23区では差があるんでしょうか?」 「多摩地域には既に満杯になってしまった『谷戸沢処分場』があります。もう1つの『二ツ塚処分場』はありますが、有料化を進めていくことで、まずはごみの量を減らすとともに、資源としてリサイクルする方向に大きく舵を切っています」 「その結果、多摩地域では6年前から埋め立てを行っていません」
■街で聞く…ごみの出し方や考え方は?
近野解説委員 「最終処分場の実情は地域によって様々で、ごみ袋が有料かどうかも差があります。街の声を聞いてみました」 東京・羽村市に住む人 「有料ですね。生ごみ・燃えるごみは有料で、(袋を)まとめて買います。(無料のところもあるとは)知らなかったです」 神奈川・横浜市に住む人 「スーパーの袋を使ったり、プラスチックだと大きいごみ袋を買ってきて出したりします。無料の方がありがたいです」 東京・小金井市に住む人 「ごみの出し方とか、ごみをどうやって減らすかとか、有料化になった時に考えたので…」
■有料化で…どれだけ減らせる?
近野解説委員 「有料化でどれだけ減ったのか。八王子市の場合、2004年からごみ袋を有料化すると同時に、それぞれの家の前にごみを出す戸別回収に変更しました。有料化前の2003年はごみの総量が20万7000トンありましたが、去年は約14万3000トンでした。大分減りました」 斎藤キャスター 「責任感がみんなに芽生えたということなんですよね、きっと」 近野解説委員 「こういった施策が意識を高めている可能性はありますよね。ごみ袋は40リットル10枚で750円ですが、結果としてごみが減ったことで、使う袋の量も減少。市の想定では、袋代の負担は当初1家庭につき月額500円ほどでしたが、今は300円ほどとみられます」 鈴江アナウンサー 「コスト意識を持つと、ごみを抑制する効果があるということが分かりますね」