4人家族で7月の水道代が「1万円」。平均よりも高い気がするのですが、やはり家庭用プールのせいでしょうか?
家庭によっては、7月や8月に水道代が高くなりやすいケースもあるでしょう。夏の暑い時期には自宅で家庭用プールを用意するケースがあり、プールに水をためるのに水道代が多く発生するためです。 もし節約をしたいなら、無駄なところがないかチェックしつつ必要に応じて家庭用プール以外の選択肢も考えておくことが大切です。今回は、世帯人数別の平均水道代や家庭用プールを使用したときの水道代などについてご紹介します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
世帯人数別の水道代はだいたいいくら?
総務省統計局の2023年「家計調査 家計収支編」によると、4人世帯の平均上下水道代は6042円でした。もし水道代が1万円なら、平均値よりも3958円高いことになります。一方、3人世帯の上下水道代は平均5366円、5人世帯だと6706円です。 世帯人数別で見ても大きな差はないため、1万円の水道代は高い可能性があるといえるでしょう。特に、夏場だけ高くなる場合は自宅でプールを使用していることも要因のひとつとなり得ます。
家庭用プールを使用したときの水道代はいくら?
家庭用プールを使用したときの水道代は、プールの大きさによって異なります。今回は、A社の305×183×56センチメートルの家庭用プールを使用したとして、プール1杯分の水をためるために必要な水道代について計算しましょう。なお、計算するときの条件は以下の通りです。 ・プールにためる水の量は容量の60% ・計算式は東京都水道局が公表している(基本料金+従量料金)×1.10 ・基本料金:1170円 ・従量料金:5立方メートルまでは0円 ・下水道料金は8立方メートルまでは560円 まず、A社のプールでは60%分だと1050リットルがためられます。水道代の計算に用いる「従量料金」は立方メートルを用いるため、1050リットルを立方メートルに直すと1.05立方メートルです。従量料金は体積に応じて金額が変動しますが、今回は5立方メートルまでは0円としているため、従量料金はかかりません。 また、基本料金は1170円としたため、今回のケースだとプール1回当たりの水道代は(1170円+0円)×1.10となり、1287円かかります。下水道代は8立方メートルまでは560円なので、水道代と下水道代を合わせると、プール1回当たりの料金は1903円です。 月に4回使用すると7612円となり、月の平均水道代を上回ってしまいます。水道代を少なくおさえたい場合は、家庭用プールの使用回数を少なくするといった対策が必要でしょう。