コードネーム「ナンバー18」 出没繰り返したクマ駆除 専門家「問題起こしやすい個体」 札幌
STVニュース北海道
12日に札幌市西区で駆除されたクマは、札幌市が2010年から個体識別していて、ナンバー18と呼ばれていた個体とみられています。 12日に札幌市西区小別沢で駆除されたのは、体長およそ1メートル40センチ、14~15歳程度と推定されるメスのクマでした。 このクマは2010年から札幌市がDNAで個体識別し、「ナンバー18」と呼んでその動向を追っていた個体とみられています。 このクマは2年前の3月には、三角山でクマの巣穴調査をしていたNPO法人の職員2人を次々に襲い、けがをさせたとみられています さらに、札幌市がヒグマの定着を抑制すべき場所として定めた「ヒグマ対策重点エリア」で、2024年に目撃情報や痕跡が見つかったのは26か所。 そのうちの15か所が「ナンバー18」とみられる個体で、市ではここ数年は問題行動をするクマとして警戒していました。 今回の駆除について専門家はー (北大獣医学部 下鶴倫人准教授)「問題を起こしやすい個体を今回、重点エリアから排除できた。クマが出てこないような対策、ヒグマの低密度化を進めていかなきゃいけないような地域として定めていたところで行われた対応。そこは評価すべきところかなと思っている」 「ナンバー18」には2頭の子どもがいて、13日未明には三角山~盤渓ルートで歩く様子が、市が設置したカメラで確認されたということです。 市は近隣住民に引き続き注意するよう呼びかけています。 札幌市は13日、市が設置したカメラに2頭のクマが確認されたことを受けて、三角山の登山道すべての入口を再び閉鎖することを決めました。 期間は2週間程度としています。