イラン、ミサイル長射程化と核政策変更示唆 イスラエルに適時対応
[1日 ロイター] - イランのハメネイ最高指導者のカマル・ハラジ顧問は1日、イランが適時に適切な方法で「イスラエルの攻撃」に確実に応じるだろうと述べた。 さらに、イランが弾道ミサイルの射程距離を伸ばす公算が大きいとしたほか、イランが存亡の危機にさらされた場合には核ドクトリンが変更される可能性があると示唆した。 ハラジ氏はレバノンに拠点を置く親イラン放送局アルマヤディーンのインタビューで、10月末にイスラエルがテヘラン近郊などを空爆したことへの報復について、イランは時期と方法を選んで対応すると述べた。 紛争が拡大した場合の対応について、イランは自主的に2000キロに設定している弾道ミサイルの射程距離の制限を伸ばす可能性があると表明。ハメネイ師は核兵器の製造を宗教令(ファトワ)で禁じているが、イランには核兵器を製造する技術力があると語った。 イランは10月1日、イスラエルに向けて180発以上の弾道ミサイルを発射。これに対しイスラエルは26日、イランの複数地域にある軍事標的に対する的を絞った攻撃を実施した。こうした中、米ニュースサイトのアクシオスが31日に関係筋の話として、イランが11月5日の米大統領選前に、イラク領内からイスラエルを攻撃する準備をしていると報じるなど、緊張が高まっている。