トランプ氏、政敵チェイニー氏を「小銃の標的にしてみよう」と発言
米大統領選(5日投開票)の共和党候補、トランプ前大統領は10月31日に西部アリゾナ州で集会を開いた際、共和党の反トランプ派の代表格であるリズ・チェイニー元連邦下院議員について「彼女は過激なタカ派だ。小銃の標的にして、彼女がどう感じるか見てみようじゃないか」と語った。チェイニー氏はX(ツイッター)への投稿で「独裁者はこうして反対派を脅すのだ」と反発した。 トランプ氏は「タカ派はワシントンの美しい建物にいながら、『1万人の兵士を敵の面前に送ろう』などと言うものだ。彼女はいつも戦争を望んだ」とチェイニー氏を批判。「能なし」「間抜け」などと中傷した。 トランプ氏は、戦争の実態が分かっていないという趣旨で「標的にしよう」と発言したとみられるが、チェイニー氏は「政敵への脅しだ」と批判した。トランプ氏は大統領選で勝利した場合、政敵の不正行為の有無を追及する姿勢を示している。 チェイニー氏はブッシュ(子)政権で副大統領を務めたディック・チェイニー氏の長女で、父子とも今回は民主党のハリス副大統領を支持している。【ワシントン秋山信一】