「TBA」「ガチャマン」「特約店」! クルマ好きなら知っておきたい「ガソスタ業界用語」7つ
●SS
一般的には「ガソリンスタンド」と呼ばれている施設も、販売店および元売会社、そして経済産業省などでは「サービスステーション(SS)」と呼称されます。セルフ式のガソリンスタンドであれば「セルフSS」となります。 ちなみに「ガソリンスタンド」は和製英語であり、ほぼ日本国内でしか通じません。アメリカ英語では「gas station」や「filling station」、イギリス英語では「petrol station」がそれにあたります。
●災害対応型ガソリンスタンド
災害が起こったとき、施設のタンク内に燃料が残っていても停電していては給油することができません。しかし「災害対応型ガソリンスタンド」であれば自家発電設備を備えているため、災害時に施設に被害がなければ燃料を給油することが可能です。 ただ、いうまでもなく、有事の際は緊急車両の給油が優先されます。筆者自身、東日本大震災直後、給油に3時間ほどかかったことがありました。それ以来、ガソリンはできるだけ満タンかそれに近い状態を維持するように心がけています。
●オクタン価
エンジン内部の異常燃焼の現象のひとつである「ノッキング」。アクセルペダルを踏み込んだ際に、踏み込み量に対してクルマが加速せず、「カリカリ」「カンカン」といった音とともにパワー不足を感じたりする現象です。たとえば、ハイオク指定のエンジンにレギュラーガソリンを入れるとノッキングを起こしたりします。これはおそらくクルマに詳しくない方でも「何だかエンジンがおかしい」とわかるレベルの不具合です。 「オクタン価」とは、ガソリンのノッキングの起きにくさを表す数値です。ちなみに、JIS規格(日本工業規格)では、オクタン価が96以上のものがハイオク、オクタン価が89以上のものがレギュラーと定められています。
●石油元売り会社
ニュースなどでも耳にしたことがあるかもしれない「石油元売り会社」。普段、何気なく給油しているガソリン。「原油から精製したもの」であり、どこかで誰かが作らなければ「ガソリン」にはなりません。原油を海外から輸入し、製油所で精製することでガソリンや軽油、冬場にお世話になることが多い灯油をはじめとした石油製品へと生まれ変わるのです。 製油所で精製された石油燃料は、タンクローリーで全国各地に点在するガソリンスタンドに卸されています。現在の石油元売り会社は、ENEOSホールディングス、出光興産、コスモエネルギーホールディングス、キグナス石油、太陽石油の5社です。