毎日の夕食を「魚料理」にしたら1ヶ月の食費はどうなる?肉料理にかかる費用と比べてみた
「魚料理も好きだけれど、料理が手間だし、普段は肉料理が中心」という方も多いでしょう。しかし、魚には多くの栄養価があり、健康のためにもいいとされています。 とはいえ、肉と比べ魚は高額なイメージがあり、購入することにちゅうちょしてしまう人もいるでしょう。 今回は、魚を食べることで得られる効果と、1日1回魚料理を食べた場合、1ヶ月にかかる費用について解説します。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは?
魚を食べることで期待できる健康効果
魚料理は手間がかかるイメージから、肉料理と比べ敬遠されがちのようです。 しかし、肉類に多く含まれる脂質「飽和脂肪酸」は、血液内のコレステロールや中性脂肪を増やす作用があるといわれています。そのため、摂取しすぎると血液がドロドロになり、動脈硬化を進行させるおそれがあります。 一方、サンマやイワシといった青魚に多く含まれているのは、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)といった、血液内のコレステロールや中性脂肪を減らす不飽和脂肪酸です。 健康を維持するためにも、肉や魚だけでなく野菜なども、バランスよく摂取することを意識するといいでしょう。
魚の価格は年々上昇傾向にある
肉と比べると、魚は価格が高いと感じている方も多いでしょう。実際に、近年魚の価格は高くなってきています。肉と比べて、魚はどの程度高くなっているのかについて調べてみました。 平成31年(令和元年)3月から令和6年3月までの価格の変動を「まぐろ」「さけ」「豚肉(ロース肉)」「鶏肉(もも肉)」の4種類で比較してみます。 農林水産省の「食品価格動向調査」による全国平均小売価格をまとめて、上昇率を計算したものが表1です。
出典:農林水産省「大臣官房政策課食料安全保障室『食品価格動向調査(魚介類)』による全国平均小売価格」「大臣官房政策課食料安全保障室『食品価格動向調査(食肉・鶏卵)』による全国平均小売価格」を基に筆者作成(単位:円/100g) 魚と肉を比較して、若干ですが魚の方が上昇率は高い傾向にあるようです。また、魚の方が元々の価格が高く、肉類と比べて「魚は高い」と感じやすい傾向もあるでしょう。