焼鳥屋のレベルを超越した、唯一無二の地鶏ラーメン
スープはトロッとしていて、鶏白湯と博多豚骨ラーメンを足したような食べ応えがある一方で、油不使用のためかくどさや重たさがなく体にスッと染み入っていく。「にいがた地鶏」の皮のコクで食べさせにくるポタージュのようなスープだ。コラーゲンたっぷりで滋養豊富、地鶏の滋味深い味わいに、ラーメン好きならずとも完飲してしまうはず。
トッピングの鶏チャーシューと鶏そぼろは「越の鶏」で作っている。鶏チャーシューはモモ肉を焼鳥ダレに2、3回漬けながら網を使い炭火で焼いているため、香ばしく甘い味わいでやわらかい。鶏そぼろはシンプルな作り方だが、モモ肉だけでなくヤゲン軟骨も使い食感と味わいにリズムがある。柴漬けの酸味とコリコリ食感、九条ネギの清涼感もいいアクセントだ。
秋山さん「具材も中華そば的に鶏チャーシューやうずらの味玉や海苔やなるとがのっているときもあれば、「羅臼昆布と伊吹産煮干しの冷やし塩ラーメン夏野菜添え」の時は鶏チャーシューと夏野菜が別皿にきれいに盛り付けられていたり、「鮎と鶏の冷やしそば」の時は鮎の頭がドーンとのっていたり、目にも楽しく、おいしいです。」
コースの最後に登場する「自家製プリン」(単品590円)も専門店顔負けの本格派だ。山形県産の紅花たまごと砂糖、タカナシの乳脂肪分47%の生クリームと牛乳をミックスして作り上げたオレンジがかったプリンは、しっかりビターなカラメルソースが濃厚な卵の味わいを引き立たせている。レトロ可愛い見た目と上質な味わいで、手土産として買って帰る人も少なくない。
食べて数日後も思い出してしまうほど、唯一無二の地鶏ラーメン。この冬に何度もお世話になりたい匠の一杯だ。
やきとり 児玉
住所 : 東京都世田谷区池尻1-11-12 パレ・ド・ジュネス 2F A TEL : 03-5787-8606 ※価格は税込。