脂肪をぐんぐん燃やしたい人におすすめ、朝食前の「ガチゆる」ランニング
● 無理なくゆっくり走る 「LSDラン」のススメ 脂肪が燃焼し出すのは、運動をはじめて約20分経ってからと言われています。スポーツジムなどで「20分以上は走り続けてください」と言われるのもその理由からです。 運動時間が長いほど、脂肪の燃焼が進みます。長く運動する時は、低強度が理想です。つまり、ゆっくり長く走る「LSD(Long Slow Distance)ラン」で脂肪燃焼が促進されます。ゆっくり無理のない速度でも問題ないので、できれば90分以上を目標に走るとより効果的です。 1人だけで90分を走るのは大変ですので、週末などに友人と一緒に走るのも良いでしょう。私はよく友人に「おしゃべりランをしよう」と提案します。友人としゃべりながら走っていると、時間が経つのが早く、話し足りなくて、「もうちょっと走ろうか?」となることもあるくらいです。 「おしゃべりラン」が良いのは、時間を感じさせないことに加え、会話することで心拍も鍛えられることです。まさに一石二鳥ですね。ぜひお試しください。 私は、朝イチでラン友と話しながら2時間くらい走ることがあります。話が尽きず、あっという間に時間が経って、1人で走る時にはあり得ないほど時間が早く感じます。 もしお子さんが運動好きなら、ぜひお子さんと一緒に走る時間を取ってみてください。 私たち夫婦は、息子が1歳前の頃からレース会場に連れ回していたこともあって、息子は走ることが日常に普通にあるものとして育ちました。親がいつも楽しそうに走っているので、「走ることは楽しいに違いない!」と思っていたそうです。 「人の後ろについて走る」ことも、「誰かとラン」としておすすめです。同じコースをマイコースにしている人はいませんか? 皇居の周りなどたくさんの人が走っている場所は、自分よりちょっと速いペースで走る人を見つけやすいです。
1人ではどうしても自分のペースから抜け出せず、ペース感がつかみづらいので、ここぞという練習をする時は、今日のラン友を見つけて一緒に(心で)走ってみてはいかがでしょうか。 ● 5kmイベントに参加して がんばりを「見える化」 ただ何となく走るより、明確な焦点があったほうがスケジュールも立てやすく、「ゴールまでは行き着こう」とランニングを続けられやすくなるものです。その小さな目標として最適なのが、5kmという距離です。 5kmであれば3カ月くらいランニングを続ければ、十分に達成できます。5kmのレースやイベントを設定すれば、期限に向けて、がんばる気持ちが持続します。 5kmのレースはRUNNETやスポーツエントリー、e-moshicomなどで検索してみてください。お住まい近くのレースもきっとあるはずです。 ● ランニングの継続を促す イベント参加の魅力 レースに出たことがない人は、レースを「ハードルが高いもの」と感じてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。制限時間が短い、アスリートやベテランランナー向けの大会もありますが、多くの大会は途中歩いても完走できる制限時間で、参加するすべてのランナーを応援してくれるものです。 レースディレクターと話をすると、どのディレクターもランニングの初心者に優しい大会づくりを目指していると言います。 初心者が無理なく参加でき、走ることを楽しめる、家族や仲間と参加できる大会へと変わってきています。走るすばらしさを広めたい、走る裾野を広げたいという気持ちは、どのディレクターも同じです。3カ月後に5kmのレースに参加している自分を、妄想しながら走ってください。それだけで練習は一段と楽しくなります。 レース参加後に自分がどう変わるかを、ぜひ体験してみてください。次の3カ月後にまたレースを入れたくなるはずです。ただランニングを繰り返すよりも、レースに出ることで、練習が退屈なリピートではなくメリハリがついて、あっという間に3カ月がすぎているはず。レースには、そんな不思議な力があります。
倉島万由子