尊富士、231日ぶり幕内白星も淡々「土俵は変わらないんで」引き技決着には「悪い相撲」と反省【大相撲九州場所】
◇10日 大相撲九州場所初日(福岡国際センター) 再入幕を果たした尊富士(25)=伊勢ケ浜=は朝紅龍(高砂)をはたき込み、優勝した春場所以来の幕内での白星を挙げた。 ◆はなわとの対談でガッツポーズする尊富士【写真】 3場所ぶりに幕内へ戻ってきた尊富士にとっては、110年ぶりの新入幕Vを決めた春場所千秋楽以来、231日ぶりの幕内白星。けがと闘いながら果たした幕内復帰だったが「(どの番付で相撲を取っても)土俵は変わらないんで」と淡々と受け止めた。 前に攻める相撲が持ち味だけに、引き技での決着に「悪い相撲だった」と反省。それでも、「明日以降、しっかり自分の相撲を取れるようにやるだけです」とすぐに前を向いた。 「緊張はしない」というのが強さの一つ。この日も冷静だった。「ちょうど塩をまく時に見えたんで。アレッって。自分は野球好きなんで」。観戦に訪れていたプロ野球のソフトバンク・山川穂高内野手の姿が目に入った。周囲を見渡せる余裕があった。 今年は夏場所、名古屋場所を休場したが、皆勤した初場所(十両)、春場所(幕内)、秋場所(十両)は全て優勝。どんな結末が待っているのか、期待がふくらむ。
中日スポーツ