入寮にあたって横山は、親族が作成した寄せ書きやクラスメイトが描いた似顔絵を持参した。

　オリックスのドラフト１位、横山聖哉は長野・上田西高で遊撃手として活躍。投手として登板したことがあるが、球団はバッティングに期待を込めて、かつて吉田正尚（ボストン・レッドソックス）が背負っていた背番号34を与えている。 【夏の甲子園PHOTO】快晴のもと、遂に開幕！大観衆が詰めかけた第１日の３試合を特集！ 　大きな期待を受ける横山は入寮を終えると、「部屋が思った以上に広くて、いい環境でできる楽しみが一番大きい」と語り、年末年始は「高校の先輩の高寺望夢さん（阪神）、笹原操希さん（巨人）と一緒に自主練をして、自分に足りない部分がバッティング面でも守備面でも見つかった」と、ひと足先にプロ入りした先輩との自主トレで、さまざまな気づきや課題が見えたという。 　先輩たちからは、「話を聞いても、入ってみない分からないことがあると言われた」そうで、「やってみて自分で感じたい」と、球団によって方針が異なることもあり、自分なりのやり方を模索していくことになるだろう。 　 　入寮にあたって持参したものは、母方の親戚が書いた寄せ書きの色紙と、高校の野球部で同じクラスのチームメイトが描いた似顔絵だった。「家族や親戚には、すごく応援してもらってるので、その思いを忘れないように持ってきた。同じクラスのチームメイトは自分の中でも近い野球部の仲間なので」と、これまでの縁を忘れないために持参したそうだ。 　３年間使っていた枕とマットレス、そして仮契約の際に吉田からプレゼントされたサイン入りのバットも持参。ちなみに吉田は入寮時に、メジャー好きが高じてMLB専門誌『スラッガー』を持参している。 取材・文⚫︎THE DIGEST