若き名将ナーゲルスマンは“前任者”を超えられるか【現地発】
強い興味を抱くきっかけは6年前のサッカー談議
フリック(右)の後任として新シーズンからバイエルンの指揮を執るナーゲルスマン(左)。若き戦術家はどんな采配を見せるのか。(C) Getty Images
わずか1年半で7つのタイトルをもたらしたフリックの後任として、新シーズンからバイエルンの指揮官への就任が決まったナーゲルスマン。夢を叶えた新進気鋭の戦術家は、偉大な前任者を超えることができるだろうか。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2021年5月20日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― バイエルン・ミュンヘンが「将来の指揮官候補」として白羽の矢を立て、初めてユリアン・ナーゲルスマンに接触したのは2015年のことだった。当時27歳の新進気鋭はTSGホッフェンハイムU-19を指揮していた。トップチームの監督経験がない若き指導者にバイエルンが興味を抱くのは極めて異例だった。 ナーゲルスマン率いるホッフェンハイムU-19は、国内王者(2014年)に輝いただけでなく、突出したパフォーマンスを披露して
本文:3,524文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。