大阪府・吉村知事、「あいりん総合センター」路上生活者らの荷物撤去の強制執行に理解求める「福祉的措置は勿論とった上での執行です」
大阪府の吉村洋文知事が1日、自身のX(旧ツイッター)に新規投稿。大阪市西成区あいりん地区にある複合施設「あいりん総合センター」の敷地で野宿する路上生活者らに対して、大阪地裁が同日に退去させて荷物などを撤去する強制執行に着手したことについて理解を求めた。 吉村知事は「大阪西成『あいりん総合センター』は耐震性がなく、危険で建替えしなければなりません」とし、「この間、占有者に自主的退去を求め続け、最高裁判決確定後も半年がすぎました。福祉的措置は勿論とった上での執行です」と説明。その上で「誰かが責任をもってやらなければなりません。ご理解お願いします」と記した。 日雇い労働者らの生活拠点となっていた同センターは、建て替えのため2019年に閉鎖された。その後も閉鎖に反対する路上生活者らが寝泊まりし続けていたため、大阪府が立ち退きを求めて提訴。5月に立ち退きを命じる判決が確定していた。 吉村知事のポストに対して、フォロワーからは「本当に辛い決断と仕事だと思います」「不衛生だし、火災リスクもあるので致し方なし」「むしろ遅い位で、市も府もかなり待った方だと思います」「ホームレスの方にも働きたくても働けない人もおられるので心が痛みますね」など、さまざまな声が寄せられている。
中日スポーツ