マイナンバーカードと「ポイントカード」の一体化を政府が進める理由
本当に安全なのか?
マイナンバーカード一枚でさまざまなサービスが受けられるようになれば、国民の利便性は向上する。一方で気になるのは、個人情報流出のリスクもそれだけ高くなるのではないかということだ。こうした民間運用への拡大は、本当に安全と言えるのか。 セキュリティ大手のトレンドマイクロ社に見解を聞くと、「まだ政府で具体的な運用システムが決まっておらず、民間のポイントカードが連携することによるリスクについては確かなことは言えない」と回答。一方で、マイナンバーカード自体には個人情報が残らないとしても、「クレジットカード機能など今後さまざまな機能がマイナンバーカードに紐付けられていくことにより、カード自体は安全でも、クレジットカード情報をだまし取るマイナンバー関連の偽サイトに騙されるなど、関連した詐欺などのリスクは増加することが予想される」と話す。 マイナンバーカードがさまざまな民間サービスに紐付けられるにつれ増加する個人情報の流出リスクについて、政府は一層説明する必要が出てくるだろう。 (安藤歩美/THE EAST TIMES)