41歳の冨永愛がたどりついた“わりと幸せ”な境地「自分の人生を誰かのせいにはしない」
初めて自身の生き方について語ったエッセイ『冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる』を上梓した冨永愛さん。 【画像】41歳を迎えた冨永愛さん。 幸せをつかむためにこれまでどのようなことを心がけてきたのでしょうか。 41歳の今の冨永さんの“本音”をお聞きしました。(全2回の後篇。) ――書籍のプロローグで「41歳の冨永愛は、わりと幸せなんです」と書かれています。ご自分を好きでいるために、どのようなことを意識されているのか教えてください。 「人のせいにしない」ということですかね。失敗しても成功しても誰かのせいにしない、ということは大事にしています。 とくに失敗。誰かのせいにするとその時は一瞬安心してラクな気がしますが、意外とラクじゃないんですよ。攻撃のエネルギーを外に向けているだけなので、自分の内部ではずっとモヤモヤしたままで、ネガティブなエネルギーが恨みつらみとなって、逆に自分に還ってきたりしますから。それに、困った状況を人のせいにしたところで、問題は何も解決しません。 それよりも、ちゃんと自分のせいにして自分をふりかえるようにすると、自分で必死で解決策を探そうとするので、失敗も間違いもちゃんとした栄養分になって自分の糧になる。だから、何事も人のせいにせず、自分のせいにすると、自分を嫌いにならないでいられるんじゃないかと思います。 でもこれはあくまで私の考えです。人それぞれ「自分を好きでいる方法」というのはあると思うので、「人に優しくできる自分が好き」「はっきり言える自分が好き」など、それぞれがそれぞれの思う方法で、自分の好きなところを見つけてあげるのが、自分を好きになる方法じゃないかと思います。 ――何かきっかけがあって「人のせいにしない」という考えに行き着いたのですか? 10代からモデルとしてひとりで世界各国のステージで勝負してきたというところもあると思いますが、「人のせいにしない」とちゃんと意識するようになったのはここ最近だと思います。 ありがたいことにモデル以外でもこうやって本を書かせていただいたり、俳優としてお仕事をいただけたりすることが増えて、インタビューを受ける機会も増えたんですけど、インタビューを受けるとすごく自分を見つめ直すことができるんです。 このインタビューもそうですが、インタビューにお答えすることで自分を深掘りすることができるので、そのなかで「そういえば、ずっとこう考えていたんだ」ということを言葉でまとめられるようになった気がします。 ――全部自分に引き受けるというのは、覚悟も必要です。苦しくなることはないのでしょうか。 嫌なことや大変なことがあったときは、その日のうちにリセットするようにしています。 時々「ああ、やっちゃったな……」と思うこともありますが、それもそんなに引きずらず、やっちゃったんだからしょうがない、と思うようにしていますね。 私は夜眠る前に、今日一日の出来事をひと通り思い出して反省するようにしているんですけど、うまくいったこと、失敗したことそれぞれの理由を考え、反省すべきところを反省したら、頭を空っぽにして眠るようにしているんです。そして翌日は、新しい私となって、前日を引きずらずにすっきり目覚める。これを心がけています。