まさに崖っぷち…正念場を迎えたドラ1投手(2)現役ドラフトで“放出”
2024年シーズンに向け、各球団が戦力補強を続けているプロ野球。上位進出には新入団選手の台頭が必要不可欠であり、2023年ドラフト会議で指名されたルーキーたちにも大きな期待がかかっている。一方で、新戦力の加入で厳しい立場となった選手も存在する。ここでは、正念場を迎えているドラフト1位入団の投手を取り上げる。
佐々木千隼
投打:右投右打 身長/体重:181cm/83kg 生年月日:1994年6月8日 経歴:日野高 - 桜美林大 ドラフト:2016年ドラフト1位 現役ドラフトで横浜DeNAベイスターズへ移籍となった佐々木千隼。ここ数年は不本意な数字となっているだけに、2024年は心機一転のシーズンに挑む。 日野高校ではエース兼主砲として、投打で高い能力を発揮。桜美林大学では投手に専念すると、リーグ戦で53イニング連続無失点を記録するなど、圧倒的な投球を披露した。 ドラフト会議では、外れ1位で5球団が競合。抽選の結果、千葉ロッテマリーンズへの入団が決まった。 ルーキーイヤーから主に先発として15試合(85回1/3)を投げ、4勝7敗、防御率4.22とまずまずの成績を残したが、翌年以降は不振やけがの影響もあり、結果を残せないシーズンが続いた。 それでも、2021年はロングリリーフとして開幕から一軍の戦力となると、後半には勝ちパターンの一角として躍動。同年は54試合登板で8勝1敗26ホールド、防御率1.26の好成績を残した。 しかし、翌年以降は再び苦しみ、2023年も2試合の登板にとどまると、現役ドラフトでDeNAへの移籍が決まった。もう一度輝きを取り戻すことが出来るか、2024年は勝負のシーズンになるだろう。
ベースボールチャンネル編集部