天下の奇祭「笑い講」行われる 山口・防府市
日テレNEWS NNN
天下の奇祭といわれる「笑い講」が、山口県防府市で行われました。 防府市大道の小俣地区では、豊作に感謝する「大歳祭」が鎌倉時代から続いていて、笑い講はその中の神事の1つです。 お酒がほどよくまわった後、榊を両手に大声で3回笑います。 1回目の笑いはことしの豊作を喜んで。2回目は来年の豊作を祈って。3回目はことしの苦しかったこと、悲しかったことを忘れるためとされています。 この神事は現在、小俣地区の16軒で受け継がれています。毎年、頭屋の自宅で行われていましたが、頭屋が回ってくると自宅を改装する人が多いなど負担があまりに大きいため、7年前から神社での神事となっています。 ことしの頭屋・内田健彦さん「世の中、よくないことがたくさん起こっている。この笑いで吹き飛ばしたい。みなさん、とても上手に笑った」 参加した人たちは大笑いして、ことし1年に感謝し、来年に思いをはせていました。