辛坊治郎氏“103万円の壁”引き上げ3党合意で注目した表現「178という数字だけは残しながら…」
キャスター・辛坊治郎氏(68)が12日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演。所得税が生じる「年収103万円の壁」に関し、国民民主党が主張する178万円を目指して2025年から引き上げることで自民、公明と合意したことについてコメントした。 【写真あり】「年収103万円の壁」などに関し合意書を交わし、撮影に応じる(左から)国民民主党の榛葉幹事長、自民党の森山幹事長、公明党の西田幹事長 自民、公明、国民民主3党の幹事長は11日、国会内で会談、国民民主が求めている手取りを増やす政策を自公が受け入れた。3党が交わした合意書によると「103万円の壁」に関しては「178万円を目指して、来年から引き上げる」と明記された。 辛坊氏は「最終的な落としどころとして178万円に決まったわけじゃなくて“178万円目指し”なわけだよ。“目指し”だから、10万円でも30万円でも50万円でも上がったら“目指し”はクリアだよね」と合意書の文言に注目。そして「これって予算案に国民民主が賛成するということありきで、ただし中途半端な落としどころにすると国民民主が腰折れしたとか妥協したとか言われるのが嫌だから、178という数字だけは残しながら、自民党も飲める妥協点として“178万円を目指し”という…一言で言うと何も決まってないのと同じなんだけど、表面上目標としていた数字だけが出てくるという落としどころを見つけたとしか思えない」と合意を受けての私見を披露した。 そして、「交渉のツールとして、国民民主だけに絞ってというと足元見られるに決まってるので、立憲民主に賛成してもらうという方向性もあり得るし、維新もないでもないしという振りをするだけで、国民民主としてはそっちで話まとめられると困っちゃうよね…というようなことをチラつかせながら与党も交渉する技を覚え始めたなという感覚はあるよね」と自民党の思惑を推測していた。