【塩顔ハニワに笑うハニワ!?】 ハニワ界のスターが大集結! 人気ハニワに会いに群馬へ行ってきた
イケメンハニワ三人衆
弓や食器、楽器など、人形のハニワが手にしているものを見れば、当時の職業が分かるのだが、グランプリで19位だった「たかじょうくん」が左腕に乗せているのは……なんと鷹! 当時からすでに鷹狩りが行われていたようだ。ウエストも細くてスタイルもヨシ、おしゃれな帽子にワイドなパンツを穿いており、このハニワのモデルになった男子はモテていただろうなあ。 ●19位「たかじょうくん」 続いて18位にランクインしたのは、「ははーっ!」という声も聞こえてきそうな「ひざまづく男」。切れ長のクールな目に、見事なおじぎをしつつも背筋がピンとしている。柔和な「たかじょうくん」とはまた違って、なんとも凛々しいぞ。 ●18位(常設展示)「ひざまづく男」 16位を獲得したイケメンハニワも紹介しよう。その名も「リア充男子」。おさげ髪なので女子にも見えるが、当時の男子は顔の横で髪を結っていたそう。大刀を持ち、ツバのついた帽子の似合う彼だが、どうしてグランプリのエントリー名が「リア充」なのかというと、一緒に出土した女子埴輪といつも並んで展示されているからなのだとか。 ●16位「リア充男子」
なんとも不思議な変わり種ハニワも集結。帽子までハニワに?
さて、変わり種のハニワはこちら。石灯籠にも見えるし、電柱にとまっているUFOにも見えるハニワだが、なんとその正体は帽子ハニワ。人物とセットではなく帽子単体のハニワもあるなんて! と驚いたが、6世紀以降、関東で流行したらしい。上から見ると帽子のツバに星形の文様が刻まれているのが分かる。古墳時代の人々は現代人よりも帽子にこだわりがあったのだろうか。
微笑みながら戦う?
先ほどのイケメンハニワ三人衆とは明らかに次元が違う不思議ハニワも13位にランクイン。その「盾をもつ男子」は、盾を持って武装しているのに笑いかけてくる、なんとも味わい深い男子である。何か企んでいるのか、いや単にいい人で笑っているのか。謎は深まる。
可愛すぎる犬ハニワ
猫好きは悲しむかもしれないが、猫のハニワはまず見かけない。一方、犬は当時の人々にとって身近な存在だったのかよく作られている。思わず「ポチ!」と呼びかけたくなる、伊勢崎市で出土した「犬形埴輪」のワンちゃんは、日本犬らしく耳はピンとしてシッポはクルリと丸まっている。首輪もついており、この犬も現代と同じように名前をつけられて可愛がられていたのかもしれない。