肉筆画、新たに50点 摘水軒コレクション後期展始まる
県水墨美術館の企画展「江戸絵画の奇才たち 魅惑の摘水軒(てきすいけん)コレクション」の後期展が17日始まり、葛飾北斎の肉筆画「雪中鷲図(せっちゅうわしず)」や鈴木春信の「縁先美人図」など新たに50点がお目見えした。11月10日まで。 前期から全ての作品を入れ替え、華やかな美人画や花鳥画、ユーモラスな動物画などを並べた。 富山市の飲食店勤務、木下瑞輝さん(33)は「江戸絵画には詳しくなかったが、解説が丁寧で楽しめた」と話す。花見を楽しむ女性たちを描いた藤麿(ふじまる)の「御殿山花見之図」について「おしゃれな雰囲気で、ファッション誌のよう」と語った。 18日午後2時から、作品を所蔵する摘水軒記念文化振興財団(千葉)の寺嶋哲生理事長と本展監修者の美術史家安村敏信さん(富山市出身)の対談を行う。入場無料で定員70人。県水墨美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会、県主催。